韓国の新規コロナ感染者　２日連続５万人超＝爆発的増加の恐れも

【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は１１日、この日午前０時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前０時の時点から５万３９２６人増え、累計１２３万９２８７人になったと発表した。１日当たりの新規感染者は前日（５万４１２２人）に比べると１９６人少ないが、２日連続で５万人を大きく上回った。

この日の新規感染者数は１週間前の４日（２万７４３８人）の約２．０倍、２週間前の１月２８日（１万６０９３人）の約３．４倍に上った。感染力の強い変異株「オミクロン株」が感染の主流となっており、新規感染者数はこの先も大きく増えると見込まれる。

　防疫当局は、今月末にも国内の１日当たりの新規感染者数が１３万人から１７万人程度になる可能性もあるとみている。また、国家数理科学研究所は感染者数が３月初めには最大３６万人に達するとの見通しを示している。

　新たに確認された市中感染者は５万３７９７人で、地域別には首都圏の京畿道が１万７９２５人、ソウル市が１万１５２８人、仁川市が３７４０人だった。首都圏以外の地域は計２万６０４人。

　重篤・重症患者数は１１日午前０時現在で２７１人と前日より１１人減ったが、１４日連続で２００人台を維持した。しばらく減少傾向が続き、今月４日には２５７人まで減っていたが、感染者の急増に伴い９日には２８５人となるなど、増加の兆しも見える。

　防疫当局は、３月以降にワクチンの３回目接種の効果が低下し始める高齢者を中心に感染が広がる場合、重症患者の増加につながる恐れもあると警戒している。

　死者は４９人増え、計７０１２人となった。