明洞グルメの代表ともいえる、明洞餃子のカルグクス。
えぐいほどにニンニクの効いたスープと、麺の独特のコシの「無さ」がなぜか魅力になっている一品である。
日本人旅行者からも、地元の韓国人からも愛されるこの明洞餃子のカルグッスの価格が、今月1日10,000ウォンに値上げされたことがわかった。
さらにカルグクスだけでなく、ビビングクス、マンドゥなどの価格が全て1,000ウォンずつ値上げされた。
マンドゥとコングクスは11,000ウォンになった。
2019年2月に1,000ウォンの値上げがあったのに続き、じつに3年ぶりの価格の引き上げである。
1966年にオープンした明洞餃子は、その独特のカルグクスとマンドゥで2017年から2022年まで6年連続ミシュランガイドの「ビブグルマン」に選定されたお店だ。
「ビブグルマン」はリーズナブルな価格で美味しいメニューを提供するお店へ付与されるミシュランの評価等級である。
スターバックスのコーヒー価格が業界全体の価格引き上げを主導したように、明洞餃子の価格引上げも、同業者の値上げの呼び水になるのではないかと言われている。
明洞餃子側はこの値上げの理由について「原材料費と人件費など各種コストの上昇による処置」と説明している。
かつては日本人旅行者にとってその魅力が「安・近・短」と言われた韓国旅行だったが、世界的な物価上昇などを背景にして「安」の要素が少しずつ薄れて来ているのかもしれない。
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