文大統領、朴前大統領の赦免決定…「韓明淑元首相も含む」

韓国の文在寅（ムン・ジェイン）大統領が年末年始に断行される特別赦免対象に朴槿恵（パク・クネ）前大統領（６９）を含めたと与党「共に民主党」関係者が２４日、伝えた。この関係者は「赦免対象には韓明淑（ハン・ミョンスク）元首相（７７）も含まれるだろう」と話した。

当初、青瓦台（チョンワデ、大統領府）は朴前大統領に対する赦免に否定的な雰囲気が強かったが、朴前大統領の健康状態が悪化すると文大統領は与党幹部の意見を集めて朴前大統領に対する赦免を決断したことが確認された。

青瓦台関係者は中央日報の取材に対して「最近数日間、青瓦台と与党の核心関係者の間で朴前大統領の赦免問題に対する集中的な討論があった」と話した。

李哲熙（イ・チョルヒ）政務首席をはじめとする青瓦台の政務ラインが大統領候補の李在明（イ・ジェミョン）氏と宋永吉（ソン・ヨンギル）代表ら共に民主党高位関係者の意見を直接聴取したという。

朴前大統領は２０１７年３月３１日に国政壟断事件で拘束収監された。収監期間４年８カ月はこれまでの前職大統領のうち最も長い。朴前大統領は国政壟断と国家情報院特殊活動費上納、セヌリ党公薦介入などの容疑で懲役２２年が確定した。赦免や仮釈放がない場合、８７歳になる２０３９年に満期出所する予定だった。

文大統領は朴前大統領とあわせて盧武鉉（ノ・ムヒョン）政権時に首相を務めた韓氏も今回赦免することにした。

韓元首相は９億ウォン（現レートで８７００万円）の不正政治資金を受け取った容疑で２０１５年８月に大法院（最高裁）で懲役２年と追徴金８億８３００万ウォンの確定を受けた。文大統領は当時の韓元首相の刑確定について「政治法廷では有罪が宣告されたが、歴史と良心の法廷では無罪」と述べた。