韓国防疫当局「耐え切れない非常状況を懸念…３次接種・防疫パスの滞りない施行を」

韓国の防疫当局が「新型コロナウイルス感染症（新型肺炎）の拡大が持続する場合、従来の対応余力では到底耐えられないような非常状況に見舞われる可能性がある」とし、ワクチン３次接種への参加と防疫パスの徹底した施行を強調した。

中央防疫対策本部第１次長の権徳チョル（クォン・ドクチョル）保健福祉部長官は１３日、政府世宗（セジョン）庁舎で行われた中央対策本部会議で「死亡者の急増や封鎖など最悪の状況を防ぐためには迅速な検査・隔離・治療、防疫規則の遵守とともにワクチンの接種と防疫パスが滞りなく行われなければならない」と明らかにした。

権長官は「ワクチン接種、特に３次接種はコロナとの戦いで最も効果的な安全装置」とし「外国の研究によると、２次接種に比べて３次接種の感染予防効果は１０倍、重症化予防効果は２０倍」と述べた。

権長官は特に「免疫力が低下した地域社会の高齢層に３次接種は選択ではない必須」と強調し、「関係部署や地方自治体から医療機関および保健所、邑・面・洞の公務員や里・統長など地域の使用可能なすべての資源を活用して接種を支援してほしい」と訴えた。

権長官は防疫パスの拡大実施に対しても「防疫パスは感染リスクの高い施設で未接種者と共同体の安全を守るための必要最小限の手段」としながら協力を呼びかけた。青少年防疫パスに関連しては「基本原則を守りながら不便や負担が最小化されるように改善していく」と説明した。

続いて新型コロナ流行状況に対して「我々は新型コロナとの戦いで以前に体験しなかった危機を迎えている」とし「重篤患者の数は９００人余り程度に増加し、医療的力量が限界値に至っている。先週の感染者数はその前週に比べて３８％も増加するなど今後の予測が難しい状況」と懸念した。

あわせて「危機状況の反転が難しいと判断される場合、国民の生命を守るために防疫対策を強化せざるをない」と強調した。

韓国政府は私的な集まりの人数制限や防疫パスの拡大などの特別防疫対策の効果が現れず拡大が続く場合、「格別の措置」が避けられないと予告したことがある。

権長官は「国民の皆様の防疫規則遵守と接種への参加が大変切実な時期で、マスクや手洗い、換気のような個人別防疫規則の遵守とともに年末の団体会食や行事の自制を要請する」と付け加えた。