韓国の新規コロナ感染者１６１９人　１千人超は５４日連続

韓国の中央防疫対策本部は２９日、この日午前０時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前０時の時点から１６１９人増え、累計２４万８５６８人になったと発表した。市中感染が１５７６人、海外からの入国者の感染が４３人。１日当たりの新規感染者数は前日（１７９３人）から１７４人減り、１７００人を下回った。同じ日曜日でみると、前週（１６２６人）より７人、２週前（１８１６人）より１９７人少ない。１０００人を超えるのは先月７日から５４日連続となる。

感染力の強い変異株「デルタ株」が流行するなか、いつ感染が拡大してもおかしくない状況になっている。韓国政府は新型コロナウイルス感染防止策「社会的距離の確保」のレベル（首都圏は最も高い第４段階、首都圏以外の地域は原則第３段階）とは別に秋夕（中秋節、今年は９月２１日）連休の特別防疫対策を３１日までに発表する方針だ。

新たに確認された市中感染者１５７６人を地域別にみると、ソウル市が５０８人、京畿道が４６９人、仁川市が９１人で、首都圏が計１０６８人と全体の６７．８％を占めた。首都圏は５日連続で１０００人を上回っている。

首都圏以外の地域では、忠清南道が７５人、釜山市が６４人、大邱市が５６人、慶尚北道と慶尚南道がそれぞれ５２人、蔚山市が３６人、江原道が３５人、忠清北道が３０人、全羅南道が２８人、全羅北道が２６人、光州市が２２人、大田市が１８人、済州道が１２人、世宗市が２人の計５０８人だった。

一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは４３人で、このうち１２人は空港や港湾での検疫で判明した。残りの３１人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

死者は前日から３人増え、計２２７９人となった。韓国国内の平均致死率は０．９２％。

重篤・重症患者は４０４人で、前日から５人減った。

２８日の検査件数は３万２４３５件で、前の日より２万３２６２件少なかった。ほかに臨時検査所での検査件数が８万４６６６件だった。