韓国の新規コロナ感染者　５日ぶり１７００人超＝首都圏以外でも拡大

韓国の中央防疫対策本部は４日、この日午前０時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前０時の時点から１７２５人増え、累計２０万３９２６人になったと発表した。市中感染が１６６４人、海外からの入国者の感染が６１人だった。１日当たりの新規感染者数は前日（１２０２人）より５２３人多く、５日ぶりに１７００人を超えた。

　首都圏以外での市中感染者は再び６００人台となり、流行の「第４波」以降で最多を記録するなど全国的な感染拡大は収束の兆しが見えない。

　１日当たりの新規感染者数は、先月７日（１２１２人）から２９日連続で４桁台が続いている。

　政府は感染防止策「社会的距離の確保」の現行レベル（首都圏は最も高い第４段階、首都圏以外は第３段階）が８日に終了することを踏まえ、６日に９日からのレベルを発表する。専門家は、首都圏で第４段階が延長される可能性が高いとみている。

　新たに確認された市中感染者１６６４人を地域別にみると、ソウル市が４７９人、京畿道が４７４人、仁川市が８３人で、首都圏が計１０３６人と全体の６２．３％を占めた。

　首都圏以外の地域では慶尚南道が１１３人、釜山市が１０８人、大邱市が７５人、大田市が５９人、忠清南道が５２人、慶尚北道が４６人、忠清北道が４５人、全羅北道が３３人、済州道が２３人、江原道が２２人、光州市と全羅南道がそれぞれ１５人、蔚山市が１４人、世宗市が８人の計６２８人で、流行の第４波以降だけでなく昨年２～３月の大邱市・慶尚北道を中心とする第１波以降でも最多となった。

　一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは６１人だった。このうち３０人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの３１人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

　死者は前日から２人増えて計２１０６人となった。韓国国内の平均致死率は１．０３％。重篤・重症患者は前日から２人減って３２９人となっている。

　３日の検査件数は４万４２２９件で、前の日に比べ３１８３件少なかった。

　中央防疫対策本部は３日、累計感染者数が２０万２２０３人になったと発表したが、２０万２２０１人に訂正した。