韓国、５人集まり禁止を一週間延長…「２～３日内に安定しなければ最高段階に」

韓国政府が「３人集まり禁止」など強力な措置を強行する可能性に言及した。新型コロナ新規感染者数が過去最多に迫るなど、第４次流行が手のほどこしようもなく拡大しているからだ。

金富謙（キム・ブギョム）首相はこの日、政府ソウル庁舎で開かれた中央災害安全対策本部会議で「すべての力を新型コロナの対応に注ぐべき非常状況」とし「もう一度、一週間従来の距離の確保体系を延長施行する」と明らかにした。

同時に、「２～３日さらに見守ってこの状況が落ち着かなければ新しい距離の確保の最も強力な段階まで措置する可能性がある」と付け加えた。

最も強力な段階は首都圏で一日新規感染者数が一週間平均１０００人以上ずつ３日連続で発生する際に施行する新たな距離の確保第４段階を意味する。第４段階が施行されれば、午後６時以前には４人まで集まることができるが、その時間以降には２人まで私的な集まりが可能になる。事実上、退勤後３人以上の集まりを禁止する超強力な措置だ。行事は一切禁止され、集会も１人デモのみが可能になる。

政府が強力な措置を予告したのは、それだけ状況が深刻だからだ。新規感染者は６日、今年初め以降初めて１０００人を上回り、１２１２人に急増した。昨年１２月２５日（１２４０人）に続いて歴代２位に該当する数値だ。

７日にも午後９時まで全国的に１１１３人の感染者が発生した。首都圏がソウル５３６人、京畿（キョンギ）３１６人、仁川（インチョン）５９人など計９１１人で絶対多数を占めた。文在寅（ムン・ジェイン）大統領もこの日、首都圏防疫強化会議を主宰して「疫学調査の拡大を通じて速かに感染経路を把握して接触者を確認してほしい。地方自治体の力を拡充し、軍警・公務員の支援人材を速かに投じてほしい」と指示した。

文大統領は「防疫指針を１回違反すれば営業停止１０日」を骨子とする感染病予防法施行規則が８日から施行されるという点に言及し、「指針を違反すれば非寛容原則を強力に適用する」と強調した。

ソウル市もこの日、緊急対策を打ち出した。市民の移動を最小化するためにバスは８日、地下鉄は９日からそれぞれ午後１０時以降の運行を２０％程度減らすことにした。運行縮小による混雑度上昇の懸念に対して呉世勲（オ・セフン）ソウル市長は「現在、午後１０時以降地下鉄の混雑度が７０％水準を維持中で運行を縮小しても１００％以下の余裕な水準を維持できる」と話した。

ソウル市は若年層が多く訪れる塾・飲食店・カフェ・カラオケ・ネットカフェの営業主と従事者に「先制検査命令」を下した。検査を拡大するために臨時選別診療所も現在の２６カ所から５１カ所に２倍近く増やすことにした。若年層の流動人口が多い所で運営している「訪ねていく選別診療所」も４カ所から１０カ所に増やす。

感染者が直ちに入院できる生活治療センターの病床も来週まで２０００個以上を追加確保することにした。現在は１５カ所の２６２１個の病床が運営中だ。

呉市長はソウル市が前日、漢江（ハンガン）公園と２５カ所の主な公園を対象に下した「午後１０時以降禁酒」の行政命令を守ってほしいと呼びかけた。また「自主的な協力要請が実効性を発揮できなければ、追加措置も考慮している。その段階までいかないように協力をお願いする」と述べた。