韓国南部地方、大雨で１人死亡…47人避難、128世代で停電

韓国南部地方の大雨で一部の地方は累積降水量３００ミリを越え、１人が亡くなって４７人が避難した。また、住宅・農耕地の浸水被害とともに釜山（プサン）では１２８世代が停電を体験した。

６日、韓国中央災害安全対策本部によると、５日から降った強い雨で発生した人命被害は６日午前６時現在、死亡者１人と暫定集計された。

６日午前４時５７分ごろ、全南海南面三山面（チョンナム・ヘナムミョン・サムサンミョン）の大興寺（テフンサ）付近住宅で６０代女性が水に溺れて亡くなった。中央災害安全対策本部は「浸水にともなう溺死と推定され、正確な死亡原因は調査中」と明らかにした。

全南康津（カンジン）・珍島（チンド）などでは３６世代４７人が近隣の民間宿泊施設や村会館、体育館などに一時避難した。釜山では水営区（スヨング）サムイクビーチアパートで１２８世代が一時停電を体験した。

この他、雨による被害も相次いでいる。大邱（テグ）や忠北（チュンブク）など３カ所では街路樹が倒れた。また、珍島・長興（チャンフン）・康津・海南で住宅８棟が浸水し、全北益山（チョンブク・イクサン）中央市場の商店街も浸水した。この他、韓国南部地域の一部鉄道路線も線路内の土砂流入などで運行が停止された。

一方、全羅南道光陽（クァンヤン）で大雨により土砂崩れが発生し、住宅が埋没して１人が行方不明になった。警察と消防当局によると、この日午前６時４分ごろ、全南光陽市津上面（チンサンミョン）の山で土砂崩れが発生した。この事故で住宅２棟と倉庫１棟が土砂に覆われ、倉庫２棟が破損した。消防当局は埋没した住宅の中で１カ所に住んでいたＡさん（８２・女）が行方不明になったとして構造作業を始めている。