韓国の新規コロナ感染者545人　４日ぶり500人超

韓国の中央防疫対策本部は１６日、この日午前０時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前０時の時点から５４５人増え、累計１４万９１９１人になったと発表した。市中感染が５２２人、海外からの入国者の感染が２３人だった。

　１日当たりの新規感染者数は前日に比べ１７０人余り多く、１２日（５６５人）以来、４日ぶりに５００人を上回った。週末に検査件数が減少することから、新規感染者数は週前半はやや少なく、週の半ばから再び増える傾向にあり、今週もこのパターン通りの動きとなった。日常生活の場でのクラスター（感染者集団）発生が相次いでいる上、感染力が強いとされる変異ウイルスも広がっている。

　新たに確認された市中感染者５２２人を地域別にみると、ソウル市が１９９人、京畿道が１８４人、仁川市が１１人で、首都圏が計３９４人と全体の７５．５％を占めた。

　首都圏以外の地域では、大田市が２８人、忠清北道が１７人、大邱市が１６人、釜山市が１３人、済州道が９人、全羅南道が８人、慶尚南道と忠清南道、江原道がそれぞれ７人、蔚山市が６人、世宗市が４人、慶尚北道が３人、全羅北道が２人、光州市が１人だった。

　京畿道城南市の電子・電気企業に絡み計１２人の感染が確認され、同道軍浦市の医療関連企業、同道楊州市の知人・家族と関連してそれぞれ１０人が陽性と分かった。

　また、大田市の学習塾では計１７人の感染が判明し、忠清南道瑞山市のダンススクールに関係して８人の感染が報告された。

　一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは２３人だった。このうち８人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの１５人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

　死者は前日から１人増えて計１９９３人となった。韓国国内の平均致死率は１．３４％。重篤・重症患者は１人増え、１５９人となっている。

　１５日の検査件数は３万２９１５件で、前の日に比べて１９４２件多かった。