「世界で最も美しい本」コンクールで韓国の『ＦＥＵＩＬＬＥＳ』受賞

ドイツのデザインコンクール「２０２１世界で最も美しい本」に韓国書籍『ＦＥＵＩＬＬＥＳ』が選ばれた。大韓出版文化協会は「ドイツブックアート財団とライプチヒブックフェアが共同運営する国際本デザイン公募展で『ＦＥＵＩＬＬＥＳ』が最高賞に当たる『ゴールデン・レター（Ｇｏｌｄｅｎ　Ｌｅｔｔｅｒ）』を受賞した」と１日、明らかにした。

『ＦＥＵＩＬＬＥＳ』はフランス語で「葉っぱ」という意味で、オム・ユジョン作家の植物の図１１２点を載せた絵本だ。韓国で昨年９月出版社メディアバスが出版し、デザイナーのシンシンがデザインした。現在は絶版された状態だ。

ドイツの主催側は「物質性と内容の関連性を非常に微妙に扱っている特別な本」と選定理由を明らかにした。また「最初は繊細できれいな紙の上に鉛筆のドローイングで始め、ページをめくるたびに線と紙の厚さが厚くなり、絶えず変化しているディテールさを見せている。厳選された素材を使って読者に作家の作品を触感を通じて経験できるように案内している本だ」と紹介した。「世界で最も美しい本」公募は１９６３年から始まり、韓国の参加は今回が初めてだ。

ドイツの主催側が認める自国のデザイン賞受賞、または専門機関の推薦書があってこそ参加できたためだ。大韓出版文化協会は昨年１１月「韓国で最も美しい本」コンクールを始めて受賞作１０冊を選定し、『ＦＥＵＩＬＬＥＳ』はその一つに選ばれてドイツに出品することができた。ドイツのコンクールに参加した計３０カ国の５００種の図書の中で受賞作は１０カ国の１４種だ。ゴールデン・レター（１種）とともに金メダル（１種）、銀メダル（２種）、銅メダル（５種）、名誉賞（５種）が授与された。

最高賞を受賞した『ＦＥＵＩＬＬＥＳ』は、ライプチヒの「ドイツ本博物館」に永久保管される。韓国では９月８～１２日〔ソウル聖水洞（ソンスドン）Ｓ－ＦＡＣＴＯＲＹ（エス・ファクトリー）〕に開かれる２０２１ソウル国際図書展「世界で最も美しい本」特別展に展示される。

『ＦＥＵＩＬＬＥＳ』を出版した出版社メディアバスのイム・ギョンヨン代表は「今回の受賞が今後とも韓国のデザイナーが国際的に活発な活動をするチャンスになってほしい」と感想を明らかにした。