韓国の新規コロナ感染者　検査数減少で２日ぶり５００人台に

【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は９日、この日午前０時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前０時の時点から５６４人増え、累計１２万７３０９人になったと発表した。市中感染が５２２人、海外からの入国者の感染が４２人だった。

１日当たりの新規感染者数は前日（７０１人）から１３７人減り、７日（５２５人）以来２日ぶりに５００人台となったが、土曜だった前日の検査件数が減った影響があるとみられ、感染拡大の勢いが弱まったとは見なせない。

　全国的に集団感染が相次いで発生しているが、こどもの日（祝日）、父母の日、釈迦誕生日（祝日）がある５月に入り各種の集まりや行事が増え、蔚山市など一部地域では従来の新型コロナウイルスよりも感染力が強いとされる変異ウイルスの感染が広がっており、感染者数がさらに膨らむ恐れがある。

　新たに確認された市中感染者５２２人を地域別にみると、ソウル市が１９１人、京畿道が１４４人、仁川市が１１人で、首都圏が計３４６人と全体の６６．３％を占めた。

　首都圏以外の地域は慶尚南道が３０人、蔚山市が２８人、全羅南道が２４人、慶尚北道が１９人、済州道が１７人、釜山市、忠清南道がそれぞれ１０人、忠清北道、全羅北道がそれぞれ８人、江原道が７人、大邱市、光州市がそれぞれ６人、大田市が２人、世宗市が１人だった。

　一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは４２人だった。このうち３１人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの１１人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

　死者は前日から９人増えて計１８７４人となった。韓国国内の平均致死率は１．４７％。重篤・重症患者は前日から５人減り、１６０人となっている。

　８日の検査件数は１万６６０５件で、前の日に比べ２万１２０７件少なかった。