今年から開始されることが予定されていた韓国の「電子渡航認証システム(K-ETA)」の専用サイトがオープンした。
現時点では2021年5月3日からテスト運用の受付を開始するという予告内容と、コロナ禍を考慮して5月3日より対象となる国家が限定的になる旨のアナウンスがされているのみの内容となっている。
「電子渡航認証システム(전자여행허가제、直訳は電子旅行許可制)」とは、外国人がビザ無しでの入国をする際に専用のサイトから個人情報や旅行に関連する情報を入力し、国側から旅行の許可を受ける制度。
来る9月から本格的に施行が開始されるとK-ETAの認証を受けた場合にのみ韓国行きの飛行機便の搭乗券が発券可能になり、1度認証を受ければ2年間再び受ける必要はない。
K-ETA認証を受けた外国人は入国申告書の提出が免除され、迅速な入国審査を受けることができる。
5月から8月までのテスト運用期間中はこのK-ETAの申請が義務ではないが申請時の手数料10,000ウォンが免除される。
日本もコロナウィルスの本格的な流行以前であった2020年3月9日まではビザ無しでの入国が可能だったが、
新型コロナウイルス感染拡大防止による「ビザ無し入国」も一時的に停止されたことにより、現時点ではK-ETAの申請対象からは外されている。
5月3日以降申請が可能なのは現時点でビザ無し入国資格のあるアメリカやイギリスなど21か国の国民のみになる。
日本を含め現時点でビザ無し入国が停止されている国については今後のコロナウィルスの状況により随時変更されるようである。
日韓双方において第四波の可能性が日増しに高まっており、ワクチン接種の状況も諸外国に比べ遅れをとっている現状を考えた時、日本人がこのK-ETAの申請ページを開く日まではまだまだ時間がかかりそうだ。
【現在ビザ無し入国資格のある21か国】
米国、英国、メキシコ、ニカラグア、ドミニカ連邦、バルバドス、ベネズエラ、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、セントクリストファーネイビス、マルタ、アイルランド、ガイアナ、モナコ、バチカン市、サンマリノ、アンドラ 、アルバニア、スロベニア、グアム、ニューカレドニア、パラオ
【電子渡航認証システム(K-ETA)公式専用サイト】
https://m.k-eta.go.kr/