韓国の新規コロナ感染者３８４人　６日ぶり３００人台

【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は２９日、この日午前０時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前０時の時点から３８４人増え、累計１０万２１４１人になったと発表した。市中感染が３７０人、海外からの入国者の感染が１４人だった。１日当たりの新規感染者数は前日（４８２人）から９８人減り、６日ぶりに３００人台に低下した。週末に検査件数が減ったことが影響したとみられる。

１日当たりの新規感染者数は２７日の発表で５０５人と３６日ぶりに５００人を上回ったが、２８日は４００人台後半、さらにこの日は３００人台後半に減った。ただ、検査件数自体が少なく、感染者の増加傾向が止まったとは言い切れない。４月４日にキリスト教の復活祭（イースター）、７日にはソウル市と釜山市で市長補欠選の投開票を控えており、感染者数が再び増加する恐れがある。

　政府は防疫対策「社会的距離の確保」の現行レベル（首都圏は上から３番目の第２段階、首都圏以外は同４番目の第１．５段階）と全国での５人以上の私的な集まり禁止措置を４月１１日までさらに２週間維持することを決めた。不特定多数が利用する施設で対策を強化する新たな基本防疫措置の実施にも入った。

　新たに確認された市中感染者３７０人を地域別にみると、ソウル市が１０５人、京畿道が１３０人、仁川市が１８人で、首都圏が２５３人を占めた。首都圏以外の地域では釜山市が５３人、慶尚南道が１８人、忠清北道が１２人、大邱市が９人、全羅北道が８人、江原道が６人、蔚山市と慶尚北道がそれぞれ３人、光州市と大田市がそれぞれ２人、忠清南道が１人だった。職場や飲食店などを中心にクラスター（感染者集団）発生が続いている。

　一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは１４人だった。このうち５人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの９人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

　死者は前日から４人増えて計１７２６人となった。韓国国内の平均致死率は１．６９％。重篤・重症患者は前日から４人減り、１００人となっている。

　日曜日だった２８日の検査件数は２万７３５件で、前日より２２９３件少なかった。直近の平日２６日に比べると２万２４３０件少ない。