韓国の新型コロナ感染者８８人　２日ぶり２桁台に

【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は２７日、この日午前０時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前０時の時点から８８人増え、累計２万６０４３人になったと発表した。市中感染が７２人、海外からの入国者の感染が１６人だった。１日当たりの新規感染者数は前日（１１９人）に３日ぶりに１００人超となったが、この日は前日より３１人少なく、再び１００人を下回った。

ただ、療養型病院、療養施設、リハビリ病院などでのクラスター（感染者集団）発生の規模が連日拡大し、家族や知人の集まり、職場などでも感染が相次いでおり、感染者数は再び増加する恐れがある。

　さらに、３１日のハロウィーンを前に若者らがクラブに集まり、感染者が大幅に増えることも懸念され、防疫当局は状況を注視している。

　新規の市中感染者は前日（９４人）より２２人減少した。地域別ではソウル市が２４人、京畿道が２７人、仁川市が２人と首都圏が５３人だった。首都圏以外では江原道が６人、大田市と慶尚南道がそれぞれ５人、全羅南道が２人、忠清北道が１人。

　主な感染事例をみると、京畿道驪州市の障害者福祉施設で２６日正午までに計３０人（他地域在住の感染者を含む）の感染が確認された。同道南楊州市の療養施設（計５９人）、軍浦市の医療機関と安養市の療養施設（計４４人）、広州市のリハビリ病院（計１３５人）などでも感染者の発生が相次いだ。

　家族や職場での集団感染も続いており、ソウル市九老区の家族から京畿道富川市のバレエ教室に感染が広がって４０人の感染者が出たほか、慶尚南道昌原市でも家族の集まりで１０人の感染者が発生。京畿道城南市と安養市ではゴルフ大会の参加者とその家族を中心に１１人の感染が確認された。

　一方、海外からの入国者で新たに感染が確認された１６人のうち、５人は空港や港湾での検疫で判明した。残りの１１人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

　死者は前日から３人増え、計４６０人。韓国国内の平均致死率は１．７７％となっている。２６日の検査件数は１万５３２３件で、前日より９２０５件多かった。

　中央防疫対策本部は毎日午前に同０時時点の新型コロナ感染者数を発表している。