韓国の新規コロナ感染者９５人　２日連続で２桁台も大幅増

【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は２７日、この日午前０時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前０時の時点から９５人増え、計２万３６１１人になったと発表した。市中感染が７３人、海外からの入国者の感染が２２人だった。１日当たりの新規感染者数は２日連続で２桁台にとどまったが、前日に比べ３４人増えた。

防疫当局は新型コロナの検査件数が減る週末に感染者数が増加したため、神経を尖らせている。首都圏の会社や福祉施設、保育園などを中心に新たなクラスター（感染者集団）が発生したほか、感染経路不明のケースも約２５％と少なくないため、安心できない状況だ。特に、人の移動が多くなる秋夕（中秋節）の連休（９月３０日～１０月４日）に感染拡大の勢いが再び増すことが懸念されているため、当局は２８日から来月１１日までの２週間を特別防疫期間とし、防疫対策を強化する。

　新たに確認された市中感染者７３人を地域別にみると、ソウル市が３３人、京畿道が１８人、仁川市が９人と、首都圏が６０人を占めた。

　首都圏以外の地域は慶尚北道が６人、釜山市が３人、忠清北道が２人、忠清南道と全羅北道が各１人。

　主な感染事例をみると、ソウル市ではデイケア施設で１９人、保育園で７人、教会の集まりで１９人など、散発的な感染が続いている。

　　一方、海外からの入国者で新たに感染が確認された２２人のうち、１１人は空港や港湾での検疫で判明した。残りの１１人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

　死者は前日から２人増え、計４０１人。韓国国内の平均致死率は１．７０％となっている。２６日の検査件数は６１７２件だった。　

　中央防疫対策本部は毎日午前に同０時時点の新型コロナ感染者数を発表している。