韓国の新規コロナ感染者６１人　減少傾向も各地で小規模集団感染

【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は２２日、この日午前０時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前０時の時点から６１人増え、計２万３１０６人になったと発表した。市中感染が５１人、海外からの入国者の感染が１０人だった。死者は前日から３人増え計３８８人。

１日当たりの新規感染者数は首都圏で集団感染が本格化した８月中旬から３桁台が続き、一時は４００人台まで急増したが、今月２０日（８２人）に３８日ぶりに１００人を下回り、３日連続で２桁台となった。

　ただ、学校や医療機関など各地で小規模な集団感染が相次いでいる上、感染経路がはっきりしない患者の割合は依然として２０％台後半を示しており、感染者数はいつでも増加する可能性がある。

　人の移動が多い秋夕（中秋節）の連休（９月３０日～１０月４日）を起点とする感染再拡大の懸念が出ていることから、防疫当局は緊張を強めている。

　新規の市中感染者数５１人を地域別にみると、ソウル市が２０人、京畿道が１４人、仁川市が２人で首都圏が３６人を占めた。首都圏地域の感染者数は１８日から５日連続で２桁台にとどまっている。首都圏以外では釜山市が５人、慶尚北道が４人、江原道、忠清北道がそれぞれ２人、蔚山市、慶尚南道がそれぞれ１人。

　主な感染事例を見ると、ソウル市内の通信販売業者に関連して２１日正午までに計１３人の感染が確認され、慶尚北道浦項市の病院では４人が陽性と判定された。このほかソウル市内のスポーツセンター、釜山市内の大学などでも集団感染に関係した感染者が増え続けている。

　海外からの入国者で新たに感染が確認された１０人のうち、２人は空港や港湾での検疫で判明した。残りの８人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

　２１日の検査件数は１万３５２３件だった。

　中央防疫対策本部は毎日午前に同０時時点の新型コロナ感染者数を発表している。