１１月の就業者７万８千人増、５年ぶり低水準

【ソウル１０日聯合】就業者増加数が２カ月連続で１０万人を下回り、雇用事情が最悪の状況をみせている。
　統計庁が１０日に発表した１１月の雇用動向によると、先月の就業者数は２３８１万６０００人で、前年同月に比べ７万８０００人（０．３％）増加した。増加幅は２００３年１２月（４万４０００人）以来最も小さく、政府目標の増加人数２０万人の半分にも大きく及ばなかった。就業者数増加幅は、３月から９月までは２０万人を下回り、１０月（９万７０００人）と１１月には１０万人を割り込んだ。

　先月の就業者数を年齢別にみると、１５～１９歳（マイナス４万８０００人）、２０～２９歳（マイナス１３万３０００人）、３０～３９歳（マイナス１３万２０００人）などで減少し、４０～４９歳（７万５０００人）、５０～５９歳（２２万６０００人）、６０歳以上（８万９０００人）などは増加した。産業別では、事業・個人・公共サービス（２３万８０００人）、農林漁業（４万７０００人）などは増えたが、卸小売・飲食宿泊（マイナス７万９０００人）、製造業（マイナス５万６０００人）、電気・運輸・通信・金融（マイナス４万７０００人）、建設（マイナス２万９０００人）などは減少した。

　賃金労働者数は１６３７万７０００人で、前年同月比１５万９０００人（１．０％）増加したが、非賃金労働者は同８万１０００人（１．１％）減り７４４万人だった。賃金労働者のうち、常用労働者は３．６％増えた一方、臨時労働者は２．０％、日雇い労働者は２．５％、それぞれ減少した。

　１１月の雇用率は５９．９％で前年同月に比べ０．５ポイント下落した。失業率は３．１％で前年同月比０．１ポイント上昇。青年失業率は０．２ポイント上昇し６．８％と集計された。

　経済活動人口は２４５６万６０００人で前年同月比０．４％増加、経済活動参加率は６１．８％で０．４ポイント下落した。非経済活動人口は２．４％増の１５２０万１０００人だった。非経済活動人口のうち求職を断念した人の数は１２万５０００人で、前年同月比２４．６％増加した。

　季節調整後の就業者数は２３５２万６０００人で、前月に比べ１万４０００人増えた。季節調整後の失業率は３．３％で前月比０．２ポイント上昇した。