韓国のネットで話題になった「カンジャンケジャンが食べられなくなる詩」とは?

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「82年生まれキムジヨン」を口火に「K文学」と呼ばれる韓国文学が昨年あたりから日本でも流行の兆しを見せている。
小説とは別の文学として詩があるが、この詩においてもユニークな韓国の作品を見つけることができる。

安度昡(アン・ドヒョン)という現代詩人の詩に「染み込むもの」というタイトルの詩がある。
ハングルで200文字にも満たない短いこの詩、なんと日本人の好きな韓国料理2位に入る(コネスト調べ)カンジャンケジャンについての詩であるのだが
なんとも驚くことにその視点がカンジャンケジャンとして調理される「蟹」視点なのである。

人が美味しく食べるカンジャンケジャンという日常的なグルメの物語を、
主客の視点を入れ替えることでホラー小説顔負けの悲しく残酷な物語に変えてしまうその視点と表現力は秀逸である。

この詩は韓国のネットから話題になり有名になったものであるが、実際に詩を読んだ韓国のネット民の反応は
「感情移入してしまってケジャンが食べられない」
「先週『美味い美味い』言いながらカンジャンケジャンを食べた自分を反省したい」
などの意見があがるほど、ある意味「閲覧注意」な詩である。

以下に拙訳を紹介するが、カンジャンケジャンが好きな方はもちろん、食料としての生き物への感情移入をしてしまいやすい方などはこの詩を目にとめずにいることをお勧めする。

















「染み込むもの」 安度昡(アン・ドヒョン)

蟹が醤油の中に半分身体を漬けて横たわっている

背中の甲羅に醤油がどぼどぼと注がれる時
蟹は腹の卵をぎゅっと抱きしめようと
うごめいて もっと低く より底の方へかがもうとするだろう しきりにもがこうとするだろう

もがこうとするがどうすることもできなく
身体の中に染み込むものを その夕闇を 蟹はゆっくりと受け入れる

甲羅がやりきれなくなるその前に
そっと卵たちに言うだろう

「夕暮れどきだよ
灯りを消して寝る時間だよ」
COPYRIGHTⓒ konest  2020年01月17日 14:22
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