韓国メディアが指摘すれば登場？　金正恩氏の夫人・李雪主氏、124日ぶりに姿見せる

２３日、北朝鮮官営メディアが伝えた金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長の金剛山（クムガンサン）観光地区現地指導報道に金委員長の夫人・李雪主（リ・ソルジュ）氏が登場した。

労働新聞は写真２０枚を公開しながら金与正（キム・ヨジョン）党第１副部長、玄松月（ヒョン・ソンウォル）副部長、崔善姫（チェ・ソンヒ）第１外務次官など同行者名簿も公開した。

名簿にはなかったが３枚の写真に李雪主夫人が登場した。李夫人が北朝鮮メディアに登場したのは訪朝した習近平中国国家主席の歓送式（６月２１日）以来１２４日ぶりだ。妊娠・出産説が出回ったりもしていた。藍色のトレンチコートを着た李夫人は金剛山・温井閣（オンジョンカク）前の駐車場で金委員長と離れて別の場所に移動したり、杖をついて移動する金委員長のすぐ後ろに姿を見せた。写真の中の李夫人はややむくんでいるような姿という見方もある。

偶然にも李夫人の姿は韓国メディアが「李雪主が１２２日間、北朝鮮メディアから姿を隠した」と報じた直後に登場した。韓国や西側メディアの「潜伏説」「身辺異常説」報道に北朝鮮がたびたび「反応」したという点で今回も同じ脈絡でないかという見方も出ている。金委員長も５月１０日以降、しばらく姿を見せなかったが、当時韓国内外メディアが健康異常説を提起すると、６月１日の一日だけで一度に７カ所の現地指導をしたという報道を出した。また今年２月、金与正氏がハノイ米朝第２回首脳会談決裂の責任を負って問責されたという報道が出た後、北朝鮮は金委員長のすぐ横に座った金与正氏の写真を公開したりもした。