ソルリさんと最後の別れ　告別式しめやかに

【ソウル聯合ニュース】１４日に亡くなった韓国のガールズグループｆ（ｘ）＝エフエックス＝の元メンバーで歌手兼俳優のソルリさん（享年２５）の告別式が１７日、ソウル・新村のセブランス病院葬儀場でしめやかに営まれた。

　遺族をはじめ所属事務所、ＳＭエンタテインメントの同僚アーティストや関係者がソルリさんとの別れを惜しんだ。

　所属事務所は当初、弔問客への対応や出棺など全てを非公開で行うと発表していたが、遺族の意向により、ファンの弔問を１５日と１６日の午後に受け付けた。ソルリさんのＳＮＳ（交流サイト）には国内外のファンから哀悼のメッセージが数多く寄せられた。

　ソルリさんは２００５年にＳＢＳドラマ「薯童謠（ソドンヨ）」で子役デビュー。０９年にｆ（ｘ）のメンバーとして歌手活動をスタートさせた。ドラマ「花ざかりの君たちへ」、映画「パイレーツ」「ファッションキング」「ＲＥＡＬ　リアル」に出演し、女優としても活動した。１４年７月、悪質な書き込みなどによる苦痛を訴え、芸能活動を一時中断。１５年８月にｆ（ｘ）を脱退し、女優業に専念すると発表した。今年６月にはシングル「Ｇｏｂｌｉｎ」をリリースしたほか、最近は芸能番組の司会も務めた。

　また、先月はデビュー１４周年を迎え、ファンに対する感謝の気持ちをつづった手紙をＳＮＳに投稿したが、これがファンへの最後の手紙となった。

　韓国ではソルリさんの死を巡り、インターネット上の悪質な書き込みに対する批判の声が高まっている。芸能界の主要プロダクションが加盟する韓国演芸マネジメント協会は１６日、声明を発表して「悪質な書き込みの根絶」に向けた取り組みを行うと表明した。青瓦台（大統領府）ホームページの国民請願掲示板には、ネット上への書き込みに実名登録を必要とする「インターネット実名制」の導入を求める投稿も寄せられた。