ソルリさんの死に業界団体声明　「悪質な書き込みに強硬対応」

【ソウル聯合ニュース】韓国のガールズグループｆ（ｘ）（エフエックス）の元メンバーで歌手兼俳優のソルリさん（享年２５）の死を巡り、インターネット上の悪質な書き込みに対する批判の声が高まる中、芸能界の主要プロダクションが加盟する韓国演芸マネジメント協会は１６日、声明を発表して「悪質な書き込みの根絶」に向けた取り組みを行うと表明した。

同協会は声明で「インターネット環境の急激な発展でサイバー空間でのコミュニケーションが活発になり、匿名性を盾にした言葉の暴力、すなわち悪質な書き込みによる大衆文化芸術人の精神的苦痛と被害が社会的問題として浮上した」と指摘。根拠のない書き込みによる被害を防止し、加盟プロダクションに所属するアーティストを守るために強硬な対応を取るとの方針を示した。

　また「サイバーテロに近いものについて今後は軽々しく見過ごさない」とし、悪質なコメントを書いた人が厳しい処罰を受けるように法的措置や政府への請願などを続けていくと強調した。

　韓国の芸能界では女優のチェ・ジンシルさんや歌手のユニさんなど、悪質な書き込みを苦にした自殺が相次いで発生しているが、インターネット上にはびこるこのような書き込みは減っていない。

　ソルリさんのマネジャーは１４日、ソウル近郊・城南市内の住宅で亡くなっているソルリさんを見つけて警察に通報した。警察は自殺を図った可能性があるとみて調べている。ソルリさんは２０１４年、悪質な書き込みなどによる苦痛を訴え、芸能活動を一時中断。翌１５年に演技活動に集中するとし、グループを脱退した。最近は芸能番組の司会も務めた。