韓国、55歳以上の高齢層３人に２人「73歳まで働きたい」

長く働きたいと思っている高齢者（５５～７９歳）の数が徐々に増加している。これに伴い、該当年齢層の経済活動参加率も２００９年以降、最大値を示した。

韓国統計庁は２３日、このような内容の「経済活動人口高齢層付加調査」結果を発表した。これによると、高齢層のうち今後も仕事を望む「将来勤労希望者」は合計８９７万９０００人で、全体高齢者の６４．９％を占めた。昨年（８６１万３０００人）より１８万６０００人（０．８％ポイント）増加したもので、関連統計を取り始めた２００５年以降、最大となる。勤労希望年齢も平均７３歳までで、昨年（７２歳）より１年増えた。多くの高齢者が長く仕事をしたい思っているということだ。

勤労を希望する高齢者１０人中６人（６０．２％）は「生活費に充てるために」働くと答えた。計５４０万３０００人で昨年（５０８万５０００人）より３１万８０００人（１．２％）増えた。「仕事をする楽しさ」「社会が私を必要としているから」という回答が減ったことを勘案すると、生計のために働きく高齢者が増えたということだ。

これに伴い、これらの経済活動参加率は昨年５６．７％から今年５７．６％に上がった。特に６５～７９歳の経済活動参加率は４１．１％で、昨年（３９．０％）より２．１％ポイントも増えた。これは「シニア」相当数が子女教育と家族扶養に力を注いだところ、十分に貯金することができなかったためと考えることができる。経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）によると、６５歳以上の「相対的貧困率」は４５．７％（２０１６年基準）で３６カ国中で韓国が１位だ。

一方、過去１年間、年金を受領した高齢者は合計６３５万８０００人（４５．９％）で前年同月より０．３％ポイント増加したが依然として全体の半分に達しなかった。月平均受領額は６１万ウォン（約５万６０００円）で同じ期間４万ウォン増加した。