韓国人の期待寿命82.7歳…30％だけが「私は元気だ」

韓国人の期待寿命が８２．７歳で経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）の上位に属するが、自ら「元気でない」と考える韓国人の割合が大きいことが分かった。

韓国保健福祉部はＯＥＣＤが最近発表した「ＯＥＣＤ保健統計２０１９」の主な指標分析の結果を２１日、公開した。ＯＥＣＤ保健統計は各国の健康水準、健康危険要因、保健医療資源など保健医療全般の統計を反映したデータベースだ。加盟国の保健水準を同じ基準で比較することができ、各国の政策基礎資料として活用されている。

韓国国民の期待寿命は８２．７年でＯＥＣＤ加盟国の中で５位となった。男性７９．７年、女性８５．７年だ。１位である日本（８４．２歳）より１．５歳低いが、ドイツ（８１．１歳）、フランス（８２．６歳）、米国（７８．６歳）より高い。ＯＥＣＤ加盟国平均（８０．７年）をはるかに上回る「長寿国家」だ。

がんなど主な疾患の死亡率も概してＯＥＣＤ平均より低かった。韓国人口１０万人当たりがん死亡率は１６５．２人、循環器系疾患死亡率は１４７．４人、呼吸器系疾患死亡率は７５．９人、認知症死亡率は１２．３人だった。ＯＥＣＤ平均は人口１０万人当たりがん死亡率２００人、循環器系疾患死亡率２７９．７人、呼吸器系疾患死亡率６６人、認知症死亡率２４．３人などと韓国に比べると高い水準だ。

韓国国民はＯＥＣＤ内で痩せている方だが、ますます過剰体重・肥満人口が増加している。身長と体重を測定して「過剰体重および肥満」と判明された１５歳以上の韓国国民は３３．７％だ。日本（２５．９％）に続き、２番目に少ないことが分かった。だが、韓国の過剰体重および肥満人口の割合は２００７年３１．０％、２０１２年３１．８％、２０１７年３３．７％に増加傾向だ。南米地域であるチリ（７４．２％）やメキシコ（７２．５％）は国民１０人中７人が過剰体重や肥満だった。

このように韓国人の健康指標は全般的に良い方だが、国民が自ら考える自身の健康状態は最下位水準だった。１５歳以上人口の中で「本人が元気だと思う人」の割合は韓国（２９．５％）がＯＥＣＤで最も小さく、日本（３５．５％）がその次に少なかった。長寿国家に属する韓国・日本両方とも自身の健康状態に対しては「良くない」と思う割合がさらに大きいわけだ。一方、オーストラリア（８５．２％）、米国（８７．９％）などオセアニアと北米地域国家では調査対象１０人中９人が「本人は元気だ」と答えた。