V.Iさんら横領などで送検…「バーニングサン」５カ月の警察捜査に一段落

５カ月間にわたって行われた韓国警察の「バーニングサン捜査」が一段落するものとみられる。ソウル地方警察庁は２４日、「歌手Ｖ．Ｉ（ヴィアイ、本名イ・スンヒョン）さんとユン・ギュグン（４９）総警らが関わった事件捜査を締めくくり、明日（２５日）検察に送検する」と明らかにした。ユン総警は職権乱用、歌手Ｖ．Ｉさんは食品衛生法違反と横領容疑が適用された。

Ｖ．Ｉさんが運営していたクラブ「バーニングサン」に関連した横領を捜査していたソウル地方警察庁知能犯罪捜査隊は、チョンウォン産業のイ・ジョンべ会長とチェ・テヨン代表、ユリホールディングスのユ・インソク代表、歌手Ｖ．Ｉさん、バーニングサン取締役イ・ソンヒョン氏とイ・ムノ氏、台湾人投資家リン夫人と彼女の韓国ガイドであるアン氏ら計８人を特定経済犯罪加重処罰などに関する法律違反（横領）で立件して起訴意見として検察に送検する予定だ。

バーニングサンが入っているホテル「ル・メルディアン・ソウル」を所有しているチョンウォン産業はバーニングサンの賃貸料を６倍以上膨らませた計７億４０００万ウォン（約６８７０万円）を不当に得ていたという。台湾人リン夫人はユ・インソク氏とＶ．Ｉさん、ガイドのアン氏らと共謀して偽造通帳十数冊を通じて「偽ＭＤ給与」名目で約５億７０００万ウォンを支給された容疑がもたれている。警察は韓国人ガイドのアン氏をまず立件して捜査した後、最近はリン夫人を最後に立件して捜査を締めくくった。警察関係者は「リン夫人とＶ．Ｉ、ユ・インソクが共謀していた事実を立証するのに捜査力を集中した」と説明した。

２５日に同じく起訴されるユン総警は、２０１７～２０１８年合計４回にかけてＶ．Ｉやユ・インソク代表などと会って食事やコンサートチケットなどの接待を受けた後、彼らが運営する業者の取り締まり日程をあらかじめ知らせたことから「職権乱用・権利行使妨害」容疑が適用された。接待の総計が２６８万ウォンで３００万ウォンを超えておらず、公務員に該当する請託禁止法の「金英蘭法（キム・ヨンラン）法」の適用は避けた。事件の便宜を図った後に接待が発生したため「収賄」容疑は適用されなかった。