突然引退→妊娠説→結婚発表、女優イ・テイムの引退騒動３日間

女優イ・テイムの電撃引退宣言が結婚発表で終息した。イ・テイムは今回の引退騒動で３日間にわたって世間を騒がせた。

始まりは１９日未明のことだった。イ・テイムは自身のＳＮＳに「あらゆる考えと苦痛の中で過ぎた日はあまりにも辛かった。これからは平凡な人生を生きていくことを決めた。これまで愛してくださった方々のことは忘れずに生きていく」という書き込みを残した。引退という単語には直接触れなかったが、「平凡な人生」という単語から引退を強く暗示させた。

問題はイ・テイムの引退意志を所属事務所も知らずにいたということだ。コメントが掲載された日の朝からポータルサイトとオンラインコミュニティにはイ・テイムに関する記事が次々と登場したが、所属事務所側は「引退のことは我々も知らなかった。現在、イ・テイムさんとは連絡が取れない状態だ。事実の確認後、立場を整理したい」と明らかにした。しかし、翌日になっても所属事務所の立場発表はなかった。

その後もさまざまな推測と新たなニュースが登場した。出演中だったＭＢＮのバラエティ番組『非婚が幸せな少女、非幸少女』はすでに降板していたとの便りが伝えられた。引退宣言が、突然の衝動的な選択ではなかったと考えることができる。『非幸少女』制作関係者は「降板の意向を伝えてきたのが２０１７年１２月ごろで、１月に最後の撮影を行った。２月５日の放送分が最後だった」と伝えた。

続いて２０日にはイ・テイムの妊娠説と結婚説が持ち上がった。「恋人との間に子供ができ、引退後に結婚して平凡な生活を送ることに決心した」という内容が証券街情報誌（いわゆるチラシ）を通じて広まった。その恋人が李明博（イ・ミョンバク）元大統領の息子である李始炯（イ・シヒョン）氏だという未確認のデマまで登場した。海外に在留中だという報道まで出た。世間の関心はすべてイ・テイムに集まった。しかし、所属事務所側はこれに対して「国内にいる」と答えただけで、具体的な説明はしなかった。

そして２１日、うわさは事実の部分と偽りの部分に分けてそれぞれ明らかになった。イ・テイムは現在妊娠３カ月で、子供を出産した後に結婚式を挙げる予定だという。だが、恋人は李始炯氏ではなかった。イ・テイムの夫となる人は１９７４年生まれの事業家だ。相手が平凡な一般人であるため、イ・テイムはすぐにこの事実を明らかにすることができなかったようだ。

イ・テイムは２００８年デビューし、１０年の芸能界生活の中で多くの迂余曲折を経てきた。特に２０１５年ＭＢＣ（文化放送）のバラエティ番組『一回り年下の家庭教師』に出演したときに、後輩女優のイェウォンに暴言を浴びせたいわゆる「タメ口騒動」で厳しい批判にさらされたことがある。しかし、最近では再起して活発な演技活動を見せていた。昨年放送されたＪＴＢＣドラマ『品位のある彼女』でユン・ソンヒ役を演じ、演技の幅を広げた。『非幸少女』をはじめ、バラエティ番組にも出演してイメージチェンジにも成功していた。結婚と引退でイ・テイムは約１０年間の芸能界生活を終えることになった。