目の前に広がる白銀の世界＝韓国・全羅北道

ゴンドラに乗って全羅北道茂朱（チョルラブクド・ムジュ）にある徳裕山（トギュサン）雪川峰（ソルチョンボン）にのぼると、目の前には美しい雪の花の世界が広がっていた。チョウセンシラベやモミ、そして「生きて千年、死んで千年」生きると言われている樹木にも凍りついた樹氷が咲いた。その上にうずたかく雪が積もり、純白の世界を作り出している。雪川峰からスタートし、徳裕山の頂上である香積峰（ヒャンゾクボン、１６１４メートル）を経て、南徳裕山の向こうに果てしなく続く雪国は、登山客の心をとらえて離さない。この日、初めて冬の雪山を訪れたというチャン・ミョンシンさんは「この世にこれほど美しい景色があるとは夢にも思わなかった」と話し、目の前に広がる白銀の世界に魅了されていた。

ことしに入り、厳しい寒さが続いている。気温が寒いからと言って家に閉じこもってばかりいずに、目が覚めるような美しい冬の雪山に行くのも、寒さを楽しむもう一つの良い方法ではないだろうか。