ソン・ヘギョ－EXO－金軟景のスター外交、文大統領夫人は詩朗唱

大勢の韓流スターが民間外交の尖兵として出た。文在寅（ムン・ジェイン）大統領の中国訪問を歓迎する国賓晩さん会が開かれた１４日、北京人民大会堂金色大庁には文大統領や習近平国家主席ら高官要人だけでなく韓流スターも出席した。

最近、俳優ソン・ジュンギさんとの結婚が生中継されるほど中華圏の関心を一身に受けている女優ソン・ヘギョさん、入国・出国のときには空港を麻ひさせるほど人気を呼んでいるアイドルグループＥＸＯ（エクソ）のユニットＥＸＯ－ＣＢＸのメンバー（チェン、ベッキョン、シウミン）、長身から繰り出される強力なスパイクで「ガールクラッシュ」の魅力を発散し、中国女子バレーボールリーグで活躍中の金軟景（キム・ヨンギョン）選手らだ。「大陸の嫁」として中国で愛されている女優チュ・ジャヒョンさんと、韓国で「ウブリー（于＋ラブリー）」というニックネームで人気を博している夫の俳優ユー・シャオグァン（于暁光）も前日の行事に引き続きこの日の晩さん会にも出席した。

ソン・ヘギョさんとＥＸＯ－ＣＢＸのメンバーはこの日午前に開かれた「韓中経済・貿易パートナーシップ」開幕式で、文大統領と共に開幕を知らせる鉦吾を鳴らす打鉦式に参加した後、行事に参加した企業ブースを回った。この席でソン・ヘギョさんは「素晴らしい席に文大統領と共に立つことができて光栄」と述べ、ＥＸＯのベッキョンさんは「光栄な席に参加することになり感謝している。本当に皆さん、頑張ってください」という感想を明らかにした。文大統領は彼らと共に現代自動車やアモーレパシフィックなどの展示館ブースを見学し、企業家を激励した。

今回の国賓訪中で「韓流コード」とあわせて浮上しているのは「文化コード」だ。文化行事には文大統領の夫人の金正淑（キム・ジョンスク）氏が先頭に立っている。金正淑夫人はこの日、「韓米林芸術館」を訪問して韓米林作家夫妻と会った。８月２２日、韓中修交２５周年を記念して芸術の殿堂で開かれた「斉白石－木匠から巨匠まで」展で会って以来、４カ月ぶりの再会だった。

金正淑夫人は中国最大の詩朗唱ウェブサイト「為爾読詩」（君のために詩を読む）を通じて、韓国の詩人・鄭玄宗（チョン・ヒョンジョン）の『訪問客』を朗唱した。正淑夫人はこの詩を選んだ背景について「韓国と中国も、過去と現在、そして未来という長きにわたる縁でつながっている」とし「今回の詩の朗唱が中国国民に近づくことのできる大切な時間になるだろう」と説明した。詩の朗唱には囲碁棋士の李昌鎬（イ・チャンホ）九段とチュ・ジャヒョンさんも参加した。金正淑夫人は前日にはチュ・ジャヒョンさん－ユー・シャオグァンさん夫妻とともに中国の伝統弦楽器「二胡」の演奏の仕方を学んだ。楽器を学ぶ間、元歌手である習主席の夫人・彭麗媛氏の代表曲『父老郷親』が演奏されたりもした。

国賓晩さん会が終わった後、文大統領と金正淑夫人、習主席と彭麗媛夫人は共に人民大会堂小礼堂で「韓中修交２５周年記念公演」（韓中文化交流の夜）を観覧した。大統領選挙当時、文大統領を支持した有名作曲家でプロデューサーのキム・ヒョンソク氏と中国中央音楽学院院長のウィ峰芸術監督が参加した韓中のコラボレーション舞台だ。韓国大統領の国賓訪中を契機に両国首脳夫妻が共に公演会場を訪れたのは今回が初めてだ。