北朝鮮がマラソン大会新設 新たな外貨獲得手段を模索か

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【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が国際マラソン大会を新設したり観光ホテル建設への投資を呼び掛けたりしていることが13日までに分かった。国際社会による制裁が強化され既存の外貨獲得手段が封じられる中で、外貨稼ぎの新たな方策を講じているようだ。

北朝鮮の国家観光総局が運営するウェブサイト「朝鮮観光」によると、29日に平壌で「秋季マラソン愛好家競技大会」が初めて開催される。北朝鮮は1981年から毎年4月に金日成(キム・イルソン)主席の生誕を記念する国際マラソン大会「万景台賞マラソン大会」を開いているが、これとは別に今年からは秋にもマラソン大会が行われることになる。

 万景台賞は10キロとハーフマラソン、フルマラソンの3種目だが、秋の大会は5キロもある。金日成競技場をスタートし、平壌の主だった通りを走る。

 海外に拠点を置く北朝鮮観光専門の旅行会社「ウリツアーズ」や「高麗旅行社」、「ヤング・パイオニア・ツアーズ」が数カ月前からこのマラソン大会を組み込んだツアー商品を販売している。大会の開催は当初、10月22日を予定していたが、1週間ずれこんだ。ウリツアーズの8日間のツアーの場合、価格は1人当たり2650ドル(約30万円)。

 今年4月9日に大会が開催された際には、オランダやドイツ、米国、中国、日本など約50カ国から1100人余りの愛好家が参加したと北朝鮮メディアが報じていた。

 北朝鮮は外国人観光客向けに釣りやサイクリング、スキューバダイビングなどのレジャーをテーマにしたツアー商品をつくり、外貨稼ぎに努めている。マラソン大会も同様の目的とみられる。

 また、「朝鮮金剛山国際旅行社」は北朝鮮南東部の江原道金剛郡に客室数250室の12階建てホテル「内金剛ホテル」が建設されるとして、このほどウェブサイトに投資案内を掲載した。投資は合弁会社、あるいは外資単独で行う。建設2年、運営30年とする。
COPYRIGHTⓒ YONHAP NEWS  2017年10月13日 09:59
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