急増していた韓国のクルーズ観光客、中国のＴＨＡＡＤ報復で１０％以下に急減

急増していた韓国クルーズ産業が中国のＴＨＡＡＤ（高高度防衛ミサイル）の報復を受け、観光客の規模が急減したことが分かった。

１０日、韓国海洋水産部などによると、クルーズ観光客は２００５年に３万人に過ぎなかったが、毎年急増して昨年には１９５万人まで増加した。今年に入っても２月までは昨年より８０％以上増加し、年間観光客２００万人を無難に超えるものと予想していた。

しかし、中国政府が韓国団体観光を禁止した３月には昨年同月の半分程度に過ぎない５万４０００人、５月と先月には１０％以下の約１万人に減った。このように「ＴＨＡＡＤ報復」の直撃弾を受けたのは昨年クルーズ観光客１９５万人のうち中国人が９１％を占めるほど中国への依存度が高いためと見られる。

海洋水産部関係者はクルーズ入港を誘致するため、マーケティング行事である「ポートセールス」を日本や米国、台湾などで行うなど、特定観光客に偏っているクルーズ市場を多角化するために取り組んでいると明らかにした。