＜水泳＞朴泰桓、世界選手権でメダルを取れるだろうか

「マリンボーイ」朴泰桓〔パク・テファン、仁川（インチョン）市庁）が６年ぶりに出場する世界水泳選手権大会で授賞台に立つことができるだろうか。結論から言うと、可能性が大きい。

朴泰桓は２６日、イタリア・ローマで閉幕したセッテコリ杯で２冠を占めた。２３日、自由形４００メートル（３分４４秒５４）と２４日自由形２００メートル（１分４６秒８９）で優勝した。自由形８００メートルは８分０４秒３１で４位、自由形１００メートルは４９秒１４で８位となった。

特に、主種目である自由形４００メートルで抜群の実力を見せた。ガブリエレ・デッティ（イタリア・３分４５秒８８）とマック・ホートン（オーストラリア・３分４７秒５８）を抜いたが、彼らは昨年リオ五輪のメダリスト（ホートンは金メダル、デッティは銅メダル）だ。

当時、予選脱落した朴泰桓が１年ぶりに五輪のメダリストたちと対等な競争構図を作った。翌月１４日、ハンガリー・ブダペストで開幕する世界選手権（５０メートルロングコース）の入賞を予想する根拠だ。朴泰桓の今回の４００メートル記録は２０１５年、ロシア・カザン世界水泳選手権大会３位の記録に該当する。

記録だけでなく、条件も鼓舞的だ。朴泰桓の今シーズンの自由形４００メートルの最高記録は先月記録した３分４４秒３８で、シーズン４位に当たる。１位は孫楊（中国・３分４２秒１６）、２位はデッティ（３分４３秒３６）、３位はホートン（３分４４秒１８）だ。昨年、朴泰桓の自由形４００メートルの最高記録は３分４４秒２６で、世界７位だった。記録上、今年と大きな差はないが、ランキングは３ランクもの差がある。これは、五輪の入賞者記録が大きく下がったからだ。

多くの選手が五輪に合わせて体調と記録を最上に引き上げ、その翌年には休む傾向がある。しかし、朴泰桓はリオ五輪で全種目脱落という苦杯をなめた後、むしろ厳しく訓練した。その結果、五輪の時よりコンディションが良い。朴泰桓は「かつての全盛期とは異なり、体力的に大変な部分があり体力管理に力を注いでいる。２週間に１回、持久力訓練を追加して体力を強化している」と話した。

持久力訓練のおかげで終盤スパートも際立つ。この大会の４００メートルの区間別記録を見ると、最初の５０メートル区間が２６秒２３で最も速く、２５０～３００メートル区間が２８秒８２、３００～３５０メートル区間が２７秒８５だった。だが、最後の３５０～４００メートル区間を２６秒８１に走破した。最初の５０メートル区間に近い記録だ。

朴泰桓にとって今回の世界選手権は格別だ。６年ぶりの出場であるためだが、２０１３年には訓練不足で、１５年にはドーピング懲戒で参加することができなかった。朴泰桓は世界選手権に３回（２００７・０９・１１年）に渡って出場し、金メダル２個（自由形４００メートル）と銅メダル１個（自由形２００メートル）を獲得した。最後の実戦模擬テストを終えた朴泰桓は、大会開幕までローマと大会地であるブダペストで訓練する予定だ。