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韓国の有父島、世界自然遺産登録に向けて本格始動

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世界的な渡り鳥の飛来地である忠清南道舒川郡(チュンチョンナムド・ソチョング)有父島(ユブド)の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界自然遺産登録に向けた作業が本格化している。

郡は「世界渡り鳥の日」(5月10日)を記念し、最近、国立生態院と有父島で国際ワークショップや渡り鳥飛来地の踏査行事などを開いてPR戦に乗り出している。

これらの行事には復元生態学会会長でイ・ウシン・ソウル大教授と、国際的な渡り鳥保護団体「バードライフ・インターナショナル」のマイク・クロスビー主任研究員ら国内外の専門家70人余りが参加した。彼らは渡り鳥やその棲息地の保存を通した探鳥観光事例を紹介し、探鳥文化の拡散について話し合った。参加者は有父島の世界自然遺産登録に向けて努力することで同意した。イ・ウシン教授は「有父島の干潟は湿地と砂の調和が取れていて、多種多様な魚種が棲息している。これらを餌とする渡り鳥がよく飛来するなど、生態系がうまく保全されている」と話した。

舒川郡長項邑(チャンハンウプ)錦江(クムガン)河口にある有父島は、郡が2019年までのユネスコ世界自然遺産登録を目指している島だ。面積0.77平方キロメートルに100人余りの住民が暮らしている。有父島の干潟は天然記念物第326号のミヤコドリやクロツラヘラサギなど56種・39万羽の鳥類や、イソギンチャクなど121種の底棲動物が棲息している。

特に地球を半周するというシギ・チドリ類の中間寄着地として知られている。有父島は2008年湿地保護地域に、2009年にはラムサール保護湿地にそれぞれ指定された。舒川郡守のノ・バンネ氏は「有父島の干潟が世界自然遺産に登録されたら、舒川は周辺インフラとともに全国的な観光地として脚光を浴びるだろう」と話した。

舒川郡は文化財庁・忠清南道・全羅北道などと共同で、同地を世界遺産に登録するための努力を傾けている。文化財庁は昨年有父島を登録対象に選定した。ことし7月の予備審査を経て、年末までに最終申請をするかどうかを決める。自然遺産登録は2019年第43回世界自然遺産総会で最終確定する。
COPYRIGHTⓒ 中央日報日本語版  2017年06月02日 15:31
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