へき地を走る「100ウォンタクシー」、来年から全国で実施＝韓国

文在寅（ムン・ジェイン）大統領が大統領選挙時に公約として掲げていた「１００ウォン（約１０円）タクシー」が来年から全国で実施されることになった。韓国メディアの毎日経済は２９日、政府が１００ウォンタクシー事業の所要財源を把握し、来年度予算に編成する計画だと伝えた。

１００ウォンタクシーは山間部のへき地など、バスが通れない地域の住民が１００ウォンで目的地までタクシーを利用することができるように支援するサービスだ。タクシー料金は地方自治体などが不足分を負担する。李洛淵（イ・ナクヨン）首相候補が全羅南道知事だった時に同地域に導入し、文大統領がこれを公約として採択した。

報道によると、農林畜産食品部は今月２５日、国政企画諮問委員会の業務報告で、１００ウォンタクシーの全国導入案について報告した。企画財政部は最近、農林畜産食品部や国土交通部など関連部署からの要請を受け付けた。予想していたよりも所要財源に伴う財政負担が少ないと判断し、来年の予算に反映することを検討している。まず導入が急がれている地域を中心に事業を進め、次第に拡大していく計画だ。

現在、全羅南道２１市郡の他に、忠清南道舒川郡（チュンチョンナムド・ソチョング）、牙山市（アサンシ）、京畿道（キョンギド）、蔚山市（ウルサンシ）などが「出迎えタクシー」「タボクタクシー」などさまざまな名前で同じよう制度を運営している。