＜WBC＞韓国代表９人、グアムで宣銅烈コーチから「授業」

野球韓国代表の一部が３１日、グアムに向けて出国し、ミニキャンプに入った。第４回ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）が事実上始まった。

韓国代表チームの宣銅烈（ソン・ドンヨル）投手コーチ（５４）はこの日、投手の元鍾鉉（ウォン・ジョンヒョン、ＮＣ）、張視ファン（チャン・シファン、ｋｔ）、林廷宇（イム・ジョンウ、ＬＧ）、朴煕洙（パク・ヒス、ＳＫ）、捕手の金泰君（キム・テグン、ＮＣ）、内野手の徐建昌（ソ・ゴンチャン、ネクセン）、金河成（キム・ハソン、ネクセン）、外野手の孫児葉（ソン・アソプ、ロッテ）の８選手とともにグアムに向かった。すでにグアムで練習中の投手・車雨燦（チャ・ウチャン、ＬＧ）も合流し、ＷＢＣミニキャンプは選手９人、コーチ３人で構成された。所属チームではなく代表チームのキャンプを選んだ９人は１０日までグアムで練習した後、１２日に韓国代表チームの公式合宿先の沖縄に移動する。

今回の韓国代表は歴代最低戦力という評価を受けている。柳賢振（リュ・ヒョンジン、ＬＡドジャース）、金広鉉（キム・グァンヒョン、ＳＫ）など国際舞台に強い投手がけがで抜け、秋信守（チュ・シンス、テキサス）、姜正浩（カン・ジョンホ、ピッツバーグ）、金賢洙（キム・ヒョンス、ボルティモア）、朴炳鎬（パク・ビョンホ、ミネソタ）などメジャーリーグの野手は球団の反対で代表チームに合流できなかった。危機感を抱いた韓国代表の金寅植（キム・インシク）監督（７０）は世論の反対を押し切って特級クローザーの呉昇桓（オ・スンファン、セントルイス）を２８人の最終エントリーに含めた。

宣銅烈コーチは「呉昇桓のおかげで投手の運用は８回まで考えればよい。これは非常に大きい」とし「ＷＢＣは他の大会とは違って投球数制限と休日規定がある。ルールをうまく活用することが重要だ」と説明した。シーズン開幕前の３月に開催されるＷＢＣは、投手を保護するためにラウンド別に投球数を制限（第１ラウンド６５球、第２ラウンド８０球、決勝ラウンド９５球）する。また５０球以上を投げれば４日、３０球以上なら１日、投球数に関係なく２日連続登板すれば１日以上を義務的に休まなければいけない。

宣銅烈コーチは「第２ラウンドで大谷翔平（日本）とぶつかってもプレミア１２大会ほど苦労はしないだろう。投球数制限があり先発投手が完投するのは難しいため」と話した。「怪物投手」大谷は２０１５年１１月、野球対抗戦プレミア１２で韓国戦２試合に登板、最高球速１６１キロの剛速球を武器に１３イニングを３安打無失点に抑えた。その一方で宣銅烈コーチは「ブルペン投手が戦うには我々のチームの先発投手がある程度まで持ちこたえなければいけない」と語った。

金寅植監督を補佐して２００６年ＷＢＣ（４強）と２０１５年プレミア１２（優勝）で完ぺきな投手運用を見せた宣銅烈コーチは「厳しい大会になるという考えだが、実際に大会が始まればまた違ってくるはずだ。太極マークをつけて結束すれば良い結果があるだろう」と期待を表した。