サムスン「ギャラクシーS８、３～４月ごろ公開の見通し」

ギャラクシーノート７の発火原因がバッテリーの欠陥と明らかになりサムスン電子の次期スマートフォン開発は弾みをつけることになった。

この日発表に参加した米国の安全認証会社ＵＬと技術コンサルティング会社エクスポーネントはともに「ハードウェアやソフトウェア、（バッテリー以外の）部品や電子装置はバッテリーに影響を及ぼさなかった」と発表した。

これまで市場ではバッテリー消費が多い虹彩認識機能などを追加し防水・防塵をともに適用したことが発火原因でないかという指摘が多かった。サムスン電子がギャラクシーノート７の生産中止から２カ月が過ぎても原因発表ができず、「次期作に新機能を搭載するのが難しくなるのではないか」との見通しも多かった。サムスン電子は秋に発売する大画面のノートシリーズに新機能を搭載した後、この機能の完成度を高めて、春に発売するフラッグシップモデルに適用してきた。もしバッテリーだけの問題でなく原因も明確に明らかにならない場合にはギャラクシーＳ８に虹彩と防水・防塵を同時に適用するのに相当な負担を感じるほかなかった。

開発にスピードを出せるようになったがギャラクシーＳ８の発売は今年３～４月にややずれ込む見通しだ。サムスン電子はギャラクシーＳ４・５・６を２月末にスペインのバルセロナで開かれるモバイルワールドコングレス（ＭＷＣ）で３年連続で公開してきた。今回Ｓ８の発売を先送りしたのは製品の安全性を高めてサムスン電子の信頼を回復するための措置と分析される。

業界ではＳ８が人工知能、虹彩認識などサムスンが開発した最新ソフトウェアを大挙備えた「歴代級モデル」になると予想している。サムスン電子関係者は「エンジニアと部品メーカーが性能と安全度で完璧なモデルを作るために万全の準備をしている」と話した。