今年12月から無人自動運転シャトルバス初運行

今年末、京畿道板橋（パンギョ）新都市に運転手がいない１２人乗り無人自動運転シャトルバスが登場する。韓国で運転手がいない完全無人自動運転車が一般道路で乗客を輸送するのは初めてとなる。また、ソウルの汝矣島（ヨイド）と光化門（クァンファムン）でも自動運転車を試験運行する。

国土交通部は５日、こうした自動運転車運営計画を主要内容とする今年の業務計画を発表した。これによると、まず今年１２月、板橋駅から板橋創造経済バレーまでの２．５キロの道路で１２人乗り無人自動運転シャトルバスが運行される。バスの車体は外国の電気自動運転バスを輸入するものの、通信環境構築など自動運転関連技術は韓国国内で開発された技術を適用する計画だと、国土部は説明した。

国土交通部のイ・スンホ交通物流室長は「昨年２月から自動運転車の試験運行を通じて計２万６０００キロを走ったが、運転手が手動走行に切り替えた事例数件を除いて特別な事故はなかった」と述べた。また「横の車の割り込みや前の車の急停車など突発状況に対する自動運転車の反応は人間よりも速く、自動運転車自体が時速３０キロで徐行するため、安全に問題はないだろう」と説明した。国土交通部は地方自治体・警察庁などと協議し、運営区間に安全要員を配置するほか事前に保険にも加入する計画だ。

無人自動運転シャトルバスの実質的な運営は京畿道が引き受ける。京畿道は２０１５年下半期からソウル大次世代融合技術院と共同で板橋創造経済バレー内に自動運転車実証研究団地を造成している。昨年１１月に設計に入り、今年上半期中に団地造成工事を終える計画だ。また京畿道は自動運転シャトルバスの交通状況を管理して事故を防止する中央管制センターを運営するという。京畿道側は「走行中に他の車両と通信しながら交通情報を交換・共有する技術を通じてリアルタイムで運行状況をモニタリングできる」と説明した。

国土交通部は自動運転車運行関連制度の整備も急ぐことにした。現行の国内自動車管理法上、自動運転車は突発状況に備えて必ず２人を乗せなければならないが、完全無人自動運転を認めている米カリフォルニア州をモデルに法を改正するということだ。また、精密道路地図を構築し、次世代知能型交通システム（Ｃ－ＩＴＳ）技術も適用する。

今年は民間レベルでも自動運転車事業が活発に進行される見込みだ。現代車は今年９月からソウル光化門で有人自動運転車を運行する。試乗車に乗るように現代車の職員が乗った自動運転車に申請者が同乗する形だ。また、ソウル大電気工学部のソ・スンウ教授研究チームは７月から汝矣島でコールタクシー機能の有人自動運転シャトルを運行する。モバイルアプリで乗車を申し込めば、申請者が希望する場所に自動運転シャトルが移動して乗せる。ソウル大機械航空工学部のチャ・ソクウォン教授は「今後、米国と同じレベルに自動運転車関連規制を緩和し、よりいっそう多様な方式で自動運転技術を実験するべき時期」と述べた。

一方、国土交通部は広域急行バスのＭ－バスを増やし、松島（ソンド）－蚕室（チャムシル）、松島－汝矣島路線に出退勤専用バスを投入するほか、従来の一部の路線にはスマートフォンで座席を予約できるシステムも構築する計画だと明らかにした。