BIGBANGのT.O.Pがサザビーキュレーターデビュー、18億円販売

サザビー香港特別競売にキュレーターとして参加したアイドルグループ「ＢＩＧＢＡＮＧ」のメンバーＴ．０．Ｐ（本名チェ・スンヒョン）が影響力を見せた。

米ＣＮＮ放送は４日、「Ｔ．０．Ｐが選定した作品２８点のうち２５点が競売初日の３日に落札され、１７４０万ドル（約１８億円）にのぼる販売記録を立てた」と報じた。当初の予想額の１１５０万ドルをはるかに上回る。Ｔ．０．Ｐは「＃ＴＴＴＯＰ」と題した今回の競売にキュレーターとして作品選定に参加した。

ＣＮＮによると、米国人画家ジャン＝ミシェル・バスキア氏の１９８３年の作品「歩兵（Ｉｎｆａｎｔｒｙ）」が最高額の５９８万ドルで落札された。「歩兵」は日本の有名コレクターでありＴ．０．Ｐの知人の前澤友作氏が所蔵する作品。Ｔ．０．Ｐと親しい現代美術家、名和晃平氏の作品も７万２０００ドルで落札された。サザビー側は「予想額の７倍ほどの金額で売れた」と伝えた。

ＣＮＮはこの日の競売成功について「韓国だけでなくアジアで人気が高いＢＩＧＢＡＮＧとＴ．０．Ｐに後押しされた結果」と報じた。また「彼の参加で、Ｔ．０．Ｐの５８０万人のインスタグラム（ソーシャルネットワークサービス）ファンをはじめ、若者に芸術が知られる契機になった」と伝えた。この日落札された２８点のうち１０点がＴ．０．Ｐと縁があるアジアの収集家が保有していたことが分かった。

サザビーアジアの現代美術担当者は「今回の特別競売は４０代未満の参加者が初めて４０％近くを占めた」とし「キュレーターとしてＴ．０．Ｐの影響力を立証した」と話した。