＜五輪テコンドー＞韓国、５人の出場選手全員がメダル獲得

「太拳５兄弟姉妹」が見せた。テコンドー韓国代表全員がメダルを首にかけ、宗主国のプライドを守った。

オ・ヘリ（２８、春川市庁）は２０日（日本時間）、リオデジャネイロオリンピック（五輪）テコンドー女子６７キロ級決勝で世界ランキング１位のアビ・ニアレ（フランス）を１３－１２で下し、優勝した。リオ五輪で韓国テコンドーの２個目の金メダル、韓国選手団では８個目の金メダルを獲得した。オ・ヘリは１１－１０と接戦だった第３ラウンドの終盤、胴まわし蹴りを決めて追撃をかわした。

オ・ヘリはその間、「ナンバー２」と呼ばれていた。五輪で金２、銅１を獲得した「太拳女帝」ファン・ギョンソン（３０、高陽市庁）の影に隠れていたうえ、重要な時期にけがをするなど不運も続いた。五輪やアジア競技大会には一度も出場できず、世界選手権では昨年初めて優勝した。しかし満２８歳４カ月の年齢で出場した五輪で堂々と金メダルを獲得した。オ・ヘリは「ナンバー２という修飾語が変わればいい」とし「（９歳の時に亡くなった）父に『助けてほしい、勇気が欲しい』と言った。父が助けてくれたようだ」と語った。

最後に出場したチャ・ドンミン（３０、韓国ガス公社）は銅メダルを獲得した。チャ・ドンミンは２１日、男子８０キロ級３位決定戦で、世界ランキング１位のドミトリー・ショキン（ウズベキスタン）に４－３で勝った。８強でラディク・イサエフ（アゼルバイジャン）に敗れたチャ・ドンミンは、敗者復活戦で銅メダルを獲得した。チャ・ドンミンは第３ラウンドまで３－３と接戦を繰り広げ、延長戦でゴールデンポイントを決めて勝利をつかんだ。２００８北京五輪金メダリストのチャ・ドンミンは、４年前にロンドンでの悔しさ（８強敗退）を晴らした。

チャ・ドンミンが３位に入ったことで、韓国テコンドーは五輪に出場した選手全員がメダルを獲得した。女子４９キロ級に出場したキム・ソヒ（２２、韓国ガス公社）が金メダル、男子５８キロ級のキム・テフン（２２、東亜大）と６８キロ級のイ・デフン（２４、韓国ガス公社）は銅メダルを首にかけた。韓国テコンドーが五輪で５つのメダルを獲得したのは今回が初めて。