ロッテ、韓国国際展示場にサッカー場２倍規模の「出張デパート」

ソウルワールドカップ競技場（上岩洞）のサッカー場面積の２倍規模の場所でデパートの「出張セール」が開かれる。ショッピング閑散期の７月末にも客を呼び寄せて残った在庫も処分するためだ。ロッテ百貨店は２７～３１日、京畿道高陽市（キョンギド・コヤンシ）の韓国国際展示場（ＫＩＮＴＥＸ）でショッピング博覧会「ロッテ・ブラック・スーパーショー」を開く。３６０余りのブランド・５３０億ウォン（約５０億円）分の品物で、歴代貸館イベントとしては最大規模となる。イベント場所のＫＩＮＴＥＸ第２展示場７ホールと８ホールの面積（１万７０００平方メートル）は、ソウルワールドカップ競技場サッカー場面積（７１４０平方メートル）の２倍以上にもなる。割引率は最大８０％だ。

ロッテ百貨店は昨年７月にも同じ場所で出張セールを開いて１３０億ウォンの売り上げを記録した。当時、ＫＩＮＴＥＸ出張セールに訪れた客は１００万人に達した。デパートの出張セールは１９９０年代末～２０００年代初めにもあった。だが、男性服や女性服など単一品目に限定した小規模割引販売イベントに過ぎなかった。だが、最近では売り上げ不振に頭を悩ませているデパート業界が大規模な出張セールに先を争って参入している。ロッテ百貨店は昨年４月のソウル江南区（カンナムグ）ＳＥＴＥＣでのセールを皮切りに、昨年だけで４回の出張セールを開催し、計４００億ウォン台を売り上げている。

出張セールは新たな客を集める効果も見込める。昨年のロッテ百貨店出張セール期間では新規顧客が全体の２０％以上を占めた。デパート飽和状態で新規顧客の獲得に腐心しているデパートが相次いで出張セールを開くのはこのためだ。出張セールをソウル近郊で進めたところ長距離客も多く集まった。

昨年はＫＩＮＴＥＸから１５キロ以上離れたソウル、仁川（インチョン）などからの客の購買比率が６５％を占めた。今回のイベント期間は７月末の夏休みシーズンと重なる。ソウル近郊で外出を兼ねたショッピングに出かける家族単位の客がイベント場所を訪れるだろうとロッテ百貨店は期待している。ロッテ百貨店のイ・ジャンファ営業本部長は「夏休みシーズンは閑散期に挙げられるが、昨年の出張セールの成功が下半期のデパート小売売上高にも一役買った」とし「協力会社も短期間で大量の在庫を減らす機会になる」とコメントした。