フィンランドのように…韓国版スタートアップサウナを作る

フィンランドはよくスタートアップの天国に挙げられる。ゲーム「アングリーバード」を作ったロビオ、「クラッシュ・オブ・クラン」を作ったスーパーセルなどがフィンランドの代表的なスタートアップ企業だ。「没落したノキアの空いた席を多くのスタートアップが満たしている」という話が出るほどだ。

これを後押しするのが「スタートアップのゆりかご」と呼ばれるアールト大学だ。フィンランド３大名門大学に挙げられるヘルシンキ経済大学、ヘルシンキ工科大学、ヘルシンキ美術大学の３校が２０１０年に統合して設立された同国最高の大学のひとつだ。

アールト大学は「スタートアップサウナ」という創業養成プログラムで有名だ。スタートアップサウナは企業家精神を基盤とするネットワーキング技術、スタートアップ経営、ビジネスモデルなどを実戦水準で教え、また実習させる。

韓国中小企業庁でも韓国版「スタートアップサウナ」を目標に海外交流プログラムを進める。「体験型企業家精神プログラム」で、青年人材を選抜し米ノースイースタン大学、フィンランドのアールト大学などで先進創業教育を受けられるようにする制度だ。アールト大学とともに行う夏季スタートアッププログラムは今月１７日から来月１６日までの１カ月間にわたり進行される。中小企業庁はこの期間に韓国の大学生１１人をフィンランドに送る。韓国の予備創業者のための４週間プログラムを受講する方式だ。アールト大学は既存の９週間プログラムを韓国の実情に合わせて圧縮し、講義受講、フィンランドのベンチャー企業探訪、投資家との面談などを進める。

中小企業庁が５～６月にノースイースタン大学と行った「ニューベンチャープログラム」は米国の学生１７人が韓国に来て韓国の大学生７人と協業してプロジェクトを遂行する方式で行われた。

中小企業庁はまた、米国の有名創業教育課程であるカウフマンＰＥＶ教育課程を韓国に持ってきた。大学で創業講座を開設すればＰＥＶコースを韓国化した「Ｋ－ＰＥＶ」のカリキュラムを教えられるように支援する制度だ。講師費と教材などは政府支援で行われる。

カリキュラムは▽企業家になる▽市場計画▽事業計画書作成などで構成されている。昨年には忠南（チュンナム）大学、今年上半期には国民大学と嶺南（ヨンナム）大学でこのプログラムで講座を開設し、下半期にも４～５校を選定して支援する。