専門家が朝鮮半島統一を模索　27日にソウルでシンポ

【ソウル聯合ニュース】韓国の国家基幹ニュース通信社、聯合ニュースが２７日にソウルで、「朝鮮半島統一シンポジウム」を大統領直属の統一準備委員会と共催する。「北朝鮮核問題と朝鮮半島統一」をテーマに、韓国の専門家や有識者が朝鮮半島の統一に向けた方策を幅広く話し合う。

シンポジウムは統一部の洪容杓（ホン・ヨンピョ）長官の基調演説で始まり、「北朝鮮核問題と朝鮮半島情勢の診断」「北朝鮮の経済実態と統一政策の推進方向」「北朝鮮の核と朝鮮半島の統一」の３セッションで進められる。

　高麗大北朝鮮学科の南成旭（ナム・ソンウク）教授は、先ごろ朝鮮労働党大会を開催した北朝鮮の「金正恩（キム・ジョンウン）体制」について分析し、展望を示す。民間シンクタンク、峨山政策研究院の崔剛（チェ・ガン）副院長は北朝鮮核問題のさまざまな解決策を検討する。北朝鮮核問題をめぐる６カ国協議の韓国次席代表を務める外交部の金健（キム・ゴン）北核外交企画団長は、北朝鮮核問題の解決に向けた政府の取り組みについて発表する予定だ。

　政府系シンクタンク、韓国開発研究院（ＫＤＩ）の李碩（イ・ソク）研究委員は、国際社会の制裁が北朝鮮経済に及ぼす影響を分析し、統一部の千海成（チョン・ヘソン）統一政策室長は南北関係の見通しと統一政策の推進方向をテーマに発表する。

　最後のセッションは、国会外交統一委員会の羅卿ウォン（ナ・ギョンウォン）委員長の基調発表に続き、パネルディスカッションが行われる。

　会場はウェスティン朝鮮ホテル（ソウル市中区）。参加希望者は聯合ニュースのホームページ（http://www.yonhapnews.co.kr）で申し込むことができる。