『良い奴…』カンヌ初公開で好評

「Ｇｅｒｇｅｏｕｓ！」。話題作の『良い奴、悪い奴、変な奴』（キム・ジウン監督）が２４日（現地時間）、第６１回カンヌ国際映画祭のカンヌ・フィルム・マーケットで好評の中、初公開された。

『良い奴、悪い奴、変な奴』は同午前１１時３０分から２時間にわたり、メイン映画館「ルミエル大劇場」で行われた、全世界のマスコミを対象にしたプレミアショーでベールを脱いだ。外国メディアの記者団はキム・ジウン監督特有のスタイリッシュな画面と演出に歓呼した。

満州の野原を横切る大陸横断鉄道で３人の主人公が運命的に出会う場面と、指名手配された狩人ドウォン（チョン・ウソン）が馬に乗り日本軍に向かって突進する逆送シーンでは口笛を吹く人もいた。

この日初めて公開された『良い奴…』は、韓国で一度も試みられたことがない「満州ウエスタン映画」らしく、スペクタクルな画面と興味津々なドラマで観客を魅了した。『良い奴…』は日本による植民支配時代（１９１０−４５年）の３０年代、満州に追われた韓国人男性３人のハプニングを描いている。

列車強盗のテグと白頭山（ペクトゥサン）で虎を捕獲していたが満州へ渡ってきた指名手配者の狩人ドウォン、儲かることならば何事でも厭わない馬賊の親分チャンイが出会って繰り広げるハプニングが主なあらすじだ。

３人の男がそれぞれ良い奴と悪い奴、変な奴に出演するが、実はいずれも良くも悪くもない。見方次第で、３人の男は良い奴にもなり極悪非道な奴にもなりうる。

映画を見たフランス媒体の記者は「ハリウッドの娯楽映画に負けない画面の演出に驚いた」とし、キム監督について関心を示した。

キム監督はインタビューで「後半の作業が１００％終わった状態ではない」とし「７月に韓国内で公開されるバージョンは、カンヌで公開したものを韓国の情緒に合うよう手入れし、変わることになる」と話した。