厳しい制裁で北朝鮮の非核化を　対話はその後＝韓国統一相

【済州聯合ニュース】韓国統一部の洪容杓（ホン・ヨンピョ）長官は２日、済州大で行われた大学生安保討論大会であいさつし、「強固な安保や厳しい制裁でまず北の非核化を実現し、北が変化の姿勢を見せれば原則に基づいた対話と交流に乗り出す」と述べた。

　洪長官は「過去には北が挑発を行っても対話をしなければならないという名分で目をつぶったことがあるが、そうすると北はまた挑発を行い南北関係は後退する」と指摘し、「小さいことから信頼を築いて南北関係を発展させ、持続可能な平和を実現するために『信頼プロセス』を打ち出し、挑発には断固として対応するが、必要な場合は対話をするという政策を展開している」と説明した。その上で、制裁と圧力を通じ、挑発を行っては国際社会で生き残れないことを北朝鮮に明確に示し、変化させなければならないと強調した。

　また、中国を含む多くの国々が北朝鮮への厳しい制裁に同意し、国連安全保障理事会の制裁決議も採択されたとして、「こうした力が集まり、継続できれば、今度は北を変えることができるのではないかと思う」と述べた。

　南北統一については、「韓国に脱北者（北朝鮮脱出住民）が３万人ほどいるが、彼らと共に生きる努力をすることが統一の練習になる」として、脱北者の定着支援政策を説明したほか、統一博覧会や公演を開催するなど南北統一問題をめぐって若い世代と交流するための方策も紹介した。