韓国化粧品の輸出額　５年で3.5倍に＝韓流も追い風

【世宗聯合ニュース】韓国の化粧品輸出がここ数年間で急成長し、年間輸出額が２５億ドル（約２８００億円）に肉薄している。最大の輸入国は中国だった。日本は円安などのため減少傾向にある。


韓国関税庁が５日に公表した資料によると、昨年の化粧品輸出額は前年比５３．１％増加した２４億５０００万ドルだった。

　２０１１年に約７億ドルにすぎなかった輸出額は５年間でおよそ３．５倍に急成長したことになる。年平均の増加率は３６．９％。

　今年に入ってからも化粧品の輸出は好調を維持している。１～３月の輸出額は７億１０００万ドルで、前年同期に比べ２１．９％増加した。

　関税庁は「映画、音楽、テレビ番組などコンテンツ分野の人気を追い風に、韓国化粧品に対する海外消費者の認知度が高まったため」と分析する。

　韓国の化粧品を最も多く輸入している国は中国だった。

　昨年の統計をみると、中国（香港を除く）は９億９９５０万ドルを輸入し、全体の４０．６％を占めた。

　２位は香港（６億６４１万ドル、２４．８％）、３位は米国（２億７３５万ドル、８．５％）、４位は日本（１億１３６９万ドル、４．６％）、５位は台湾（１億６７１万ドル、４．４％）となっている。

　日本は２０１１年までは中国に次ぐ２位だったが、昨年４位に下落した。関税庁は「円安の上、ぎこちない両国の関係も響いたようだ」と分析する。　

　韓国が化粧品を輸出する国は２０１１年の１１８カ国・地域から２０１５年に１３１カ国・地域に増えた。スキンケア、ローションなど基礎化粧品が全体の４９．９％を占めた。次いでファンデーション、アイシャドー、口紅などとなっている。