LG電子が増益　自動車部品で初の黒字＝昨年10～12月期

【ソウル聯合ニュース】韓国のＬＧ電子が２６日発表した２０１５年１０～１２月期の連結決算によると、本業のもうけを示す営業利益は前年同期比２６．８％増の３４９０億ウォン（約３４０億円）、売上高は同４．７％減の１４兆５６０１億ウォンだった。

　１５年通年では営業利益が前年比３４．８％減の１兆１９２３億ウォン、売上高は同４．３％減の５６兆５０９０億ウォン。

　通年の営業利益は、０９年の２兆８８５５億ウォンから１０年は２４１２億ウォン、１１年は３３９２億ウォンに急減。１２年には１兆２４００億ウォンと持ち直し、１３年は１兆２４９０億ウォン、１４年は１兆８２８６億ウォンと拡大したが、１５年は再び減少に転じた。

　１５年１０～１２月期の業績を事業本部別に見ると、テレビ事業を手がけるホームエンターテインメント（ＨＥ）事業本部の売上高は４兆７３９７億ウォン、営業利益は１０９２億ウォンだった。

　全般的なテレビ市場の需要停滞、新興国通貨の下落などで売上高は前年同期比１３％減少したが、営業利益は高画質テレビと有機ＥＬテレビの販売好調を追い風に、前年同期の２１億ウォンから大幅に増えた。

　スマートフォン（スマホ）事業を担当するモバイルコミュニケーションズ（ＭＣ）事業本部は不振が続いた。売上高は前年同期比０．４％減の３兆７７７３億ウォンで、４３８億ウォンの営業損失を計上し、前年同期の黒字から赤字に転落した。前期に比べると赤字幅は縮小した。

　スマホ販売台数は１５３０万台で、このうち高速無線通信「ＬＴＥ」対応スマホは１０８０万台だった。

　生活家電のホームアプライアンス＆エアソリューション（Ｈ＆Ａ）事業本部の売上高は３兆８２９５億ウォンで前年同期比１．１％増、営業利益は前年同期（９２２億ウォン）の２倍以上の２１４８億ウォンとなった。高級製品の販売拡大やコスト改善が奏功した。

　自動車部品事業を手がけるビークルコンポーネンツ（ＶＣ）事業本部の売上高は５２０４億ウォン、営業利益は９７億ウォン。１５年１～３月期から事業本部としての業績を発表しているが、営業利益を計上したのは初めて。