真冬に咲き誇る、朝鮮時代の文人も魅了された済州のスイセン

済州（チェジュ）のスイセンは白い花びらに黄色い副花冠が重なって香りが良い。漢拏山（ハルラサン）に雪が舞うこの頃、道端にたくさん咲いていて旅人を楽しませている。スイセンが好きだった朝鮮時代の文人・金正喜（キム・ジョンヒ）は、済州に島流しされた際に咲き乱れていたスイセンを見て感心し、友の権敦仁（クォン・ドンイン）に送った手紙にこのように書いた。

「スイセンは世の中で見物に値する立派なものです。山と野原、畑とあぜの間に、まるで白い雲が敷かれているように、白い雪が広大に積もっているようです」

済州の翰林（ハンリム）公園はスイセンを１月の花に選定して５０万本を植えた。（中央ＳＵＮＤＡＹ第４６３号）