免税特典拡大、施行に課題

韓国政府は2016年1月1日から外国人観光客を対象に、購入と同時に免税特典を受けられる制度を開始した。外国人観光客は1件あたり3万ウォン以上20万ウォン以下(一人100万ウォンまで)の商品購入時は、パスポートを提示すれば、その場で還付金を受けられるようになる。

これまでは、外国人が税金（個別消費税と付加価値税）を返してもらうためには物品購入後、出国時に空港のタックスリファンド（Ｔａｘ－Ｒｅｆｕｎｄ）窓口で購入した物品の領収書を見せなければならなかった。

しかし、外国人観光客の利便性を高めるために始まったこの制度、施行から10日あまりでいくつかの課題を抱えていることが明らかになった。まず、明洞など観光客の利用の多い店舗であっても新制度に対する知識が浸透しておらず、またパスポート情報を読み取る機器や税務署に申告するために必要なPOSシステムなど、インフラが整っていない店舗が多い。

韓国を旅行時、どの店舗においても外国人が「即時還付」の免税特典を受けられるにはもう少し時間がかかりそうである。