統計庁、今年の「ブルーシューマー７」発表

統計庁は29日、社会・人口・消費統計を分析し、「2008ブルーシューマー７」を発表した。「ブルーシューマー」とは、競争が少ない新しい市場を意味する「ブルーオーシャン」と「消費者(コンシューマー0」の合成語で、事業家が注目する必要のある新しい消費集団を意味する。

◇一人っ子黄金時代＝第１子が出生児全体に占める割合は2000年の47.2％から2007年には53.5％に高まった。 一人っ子がそれだけ増えているということだ。 仁荷(インハ)大学の李銀姫(イ・ウンヒ)教授は「一人の子どもを大切に育てようと考える親が増えている」と述べた。ソウル江南(カンナム)ホテルの小宴会場は、年中、子どもの誕生日パーティーで埋まっている。100万ウォン(約10万円)を超えるノルウェー製ベビーカーを購入する人も少なくない。

◇裕福な暮らしを望む20・30世代＝2006年の20−30歳代世帯の自動車保有比率は66.7％で、2000年に比べて14.4ポイントも増加した。また25−29歳のおよそ半分（49％）が貴金属など高価品を保有している。統計庁は、積極的に消費する20−30歳代のトレンドに合ったブランド市場が毎年拡大すると予想している。

◇レジャーを楽しむ壮年層＝ある外国系ゲーム機企業は60歳代の夫婦を広告モデルに起用し、壮年層を対象にしたマーケティングを拡大している。 翰林(ハンリム)大学のイ・キホン教授は「ゲーム・映画・スポーツなどに関心を持つ壮・老年層が増えている」と述べた。 昨年、50歳代の世帯主の年間教養娯楽費のうち、観覧・スポーツ施設利用費が60％を占めた。

◇子どものいない夫婦世帯＝夫婦２人で暮らす世帯は昨年の14.6％から2030年には20.7％に増える見込みだ。 夫婦世帯の生活・消費パターンは、子どもがいる夫婦と大きく異なる。 ある航空会社が新婚旅行の思い出を強調して出した商品‘リメンバー・ハネムーン’は、販売量が１年間で２倍に増えた。

◇料理をする夫、子どもの世話をするパパ＝昨年、家庭で子どもの世話をしたり家事を担当したりしている男性は14万3000人と、2003年に比べて35％も増えた。 これを受け、大きいサイズの多機能ゴム手袋、自動で離乳食を作れるホームメード離乳食機など、男性の育児・生活を助ける製品が注目されている。

◇孤独なシルバー世代＝昨年、65歳以上の世帯のうち、夫婦または一人世帯の比率は67％にのぼった。2030年には71.3％に増える見通しだ。 最近、高齢者のための愛玩ロボット、脈博と血圧をチェックしてくれるシルクロボットなどが市場に出ている。

◇事件に怯える子ども＝13歳未満の児童に対する性暴行事件は2003年の642件から2007年には1081件と68％増加した。14歳未満の行方不明者も2006年の7064人から2007年には8602人に増えた。このため、子どもの居場所を文字メッセージで知らせてくれる携帯電話「子ども安心サービス」が人気を集めている。子どもの誘拐や行方不明に対応した保険・預金商品も登場している。