朴大統領「国会は毎日、経済困難だとリップサービスだけ…偽善だ」

朴槿恵（パク・クネ）大統領が２４日、予定になかった閣僚会議を直接主宰した。朴大統領はこの席で１４日のソウル光化門（クァンファムン）の集会を「違法の暴力事態」と批判しながら国会を糾弾する発言を出した。発言の原稿は約４６００字に達した。発言時間は１３分だった。

朴大統領はこの日、定期国会内の経済活性化法案と韓中自由貿易協定（ＦＴＡ）批准案の処理を強調して国会をより強力に批判した。６月２５日と１１月１０日の閣僚会議で前面に出した「国民審判論」と脈が通じる発言だ。３回目の公開警告では強度と表現も一層強くなった。

朴大統領は閣僚会議で「毎日座ってリップサービスだけをして、経済の心配ばかりして、民生が難しいとしながら自分がすべきことをしないのでは話にならない」として「偽善だと思う」と話した。「いくら長くかかっても韓国の経済を心配するなら何をするのか。私たちが今できることに最善を尽くすことが責任ある立場にある人々の道理」とも語った。さらに「今後、国会が別の理由を挙げて経済の足を引っ張ってはいけない。これは職務放棄であり国民への対抗」と強調した。

朴大統領はまた中国・豪州・ベトナム・ニュージーランドなど韓国とＦＴＡを締結した国家が、国内手続きを終えて韓国国会の批准だけを待つ状況を説明しながら「国会が何のために、誰のために仕事をするのかたずねたい」と述べた。それと共に「韓中ＦＴＡ発効が一日遅れるたびに約４０億ウォンの輸出の機会が消えている。換言すれば今日も座ったまま４０億ウォンの機会が逃げていくのを見ているということだ」と話した。その上で「今年中に批准されなければ、その被害が年間１兆５０００億ウォンに達するというのに、どこから補償を受けて誰がどのようにこの責任を負えるのか」と反問した。朴大統領は「苦労して妥結したＦＴＡなのに、韓国がこれを適時に通過させなければ国益にどれほど大きな損になるのか（私が直接）国民に訴えて出る」とも述べた。

朴大統領は「（韓中ＦＴＡの）年内発効のためには今週までに批准されなければならない」として「サービス規制改善の核心である経済活性化の関連４法案は必ず定期国会内に通過しなければならない」とつけ加えた。

朴大統領がこの日予定になかった閣僚会議を緊急に招集したのは、状況が差し迫っており朴大統領の心情が切迫していることを見せていると青瓦台関係者たちが伝えた。

実際、前日未明に７泊１０日間の多国間会議の歴訪から戻ったばかりで朴大統領の体調はそれほど良い方ではないためスケジュールもできるだけ減らしているという。そうした中で、もともとなかった日程まで作って強いメッセージを出したのは、朴大統領がどれほど現状を切実に感じているかを物語っているということだという。ある参謀は「今回の歴訪で韓国とＦＴＡを結んだ国が『私たちは準備が終わった』として韓国の国会だけを眺めており、朴大統領の認識が断固としたものになった面もある」と話した。朴大統領はこの日の閣僚会議の非公開の席上でも「今回の定期国会が第１９代国会の最後といっても同然で今回できなければ来年４月まで何もできない」と長官たちを促したという。

朴大統領は歴訪の旅の疲れのせいで冒頭の発言開始時は声がかすれていたようだった。だが国会を批判する部分が出てきながら声が鮮明になり、手のジェスチャーもしばしば使った。発言中にため息を吐いたりもし、声のトーンを高め、手に余ったように言葉が途切れることもあった。

朴大統領はこの日、国内の違法デモが全世界を緊張させているテロと同一線上にあるという認識を示した。朴大統領はテロに対する先制的な対処のためにテロ防止法案などの処理を促した直後、光化門（クァンファムン）デモを違法暴力事態と規定しながら批判を続けた。朴大統領は「各国はテロ防止のための先制的な対策を立てている一方で、韓国はテロ関連立法が１４年間も遅延している」として「現在テロ防止法・通信秘密保護法・サイバーテロ防止法など国会に係留された法案の処理に国会が出ないで寝かしたままにしているが、事故が起これば政府に対する非難と糾弾は深刻だ」と話した。それと共に「ぜひ１４年間延び延びになったテロ関連立法が今回は通過させて、国民の生命と安全を守れるように最善を尽くすよう願う」と要請した。