ますます大きくなる歌手IUの新曲『Zeze』論争

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歌手IU(アイユー)の新曲『Zeze』をめぐる論争が激しさを増している。

1978年に韓国で初めて出版されて以来、300万部を超えたブラジルの小説『わんぱく天使』(原題『Meu pe de Laranja Lima』)の主人公ゼゼ(Zeze)に対する再解釈が発端だった。論争の核心は、歌詞の「…子供のように透明そうに見えてもどこかは汚くて/ここで一番の若葉を摘んでいって/たった1つの花を手折っていって…」などの表現と、アルバムジャケットの挿絵に網タイツを履いて横になり「ピンナップガール」を連想させるようなゼゼの姿だ。韓国でこの本を出版した東ニョク出版社は今月5日、フェイスブックに「5歳児のゼゼを性的対象としたのは極めて遺憾」というコメントを載せて問題を公式提起した。これに対し、文化評論家チン・ジュングォン-ホ・ジウン氏などはツイッターを通じて「文学に標準的解釈を突きつけるもの」として反発した。

今回の論争が注目されるのはこれまで「表現の自由」を強調してきた文化系が今までとは違う声を出しているためだ。韓国の有名作家イ・ウェス氏が代表的。イ氏は『Zeze』論争をめぐり、6日午前、ツイッターで「展示会場に行くと、作品には手を触れないで下さいとのという警告メッセージを目にします。なぜ手を触れてはいけないのでしょうか」と指摘した。IUの再解釈に同意できない意を明らかにしたのだ。結局、IUが6日午後に「5歳児を性的対象化しようとする意図で歌詞を書いたのではなかった」と直接釈明したが論争が沈静化することはなかった。評論家のホ氏が再びツイッターで「(イ・ウェスさんは)自分の作品が博物館の中で剥製になることを願っているようだ」と皮肉ると、イ氏は7日、「オスカー・ワイルドは評論家について『電信柱を見ると片方の足を上げて小便をする犬と似ている』という論旨で述べた」と応酬した。

こうなったら音源を廃棄させるべきだという強硬な声も出てきた。映画『ソウォン/願い』(2013年、イ・ジュンイク監督)の作家ソ・ジェウォン氏は9日、あるラジオ番組でのインタビューで「問題の歌は児童虐待、児童性犯罪を思い起こさせる」とし「『Zeze』の音源とミュージックビデオを廃棄するべき」と主張した。『ソウォン/願い』は児童性暴行で犠牲になった家族の話を扱った映画だ。

韓国ポータルサイト「ダウム」のフォーラムサービス「アゴラ」にも「IUの『Zeze』音源廃棄を求めます」というタイトルの請願文が6日に掲載された。3日目である9日現在、3万3750人の署名が集まっている。

このような現象に対し、専門家らは『わんぱく天使』という作品が持つ特殊性を指摘した。檀国(タングク)大ポルトガル語科のパク・ウォンボク教授(ブラジル文学専攻)は「この本は国内で世代を超えて人気を呼んだ作品」としながら「人々の心の中にあったゼゼのイメージが急に変わったので慌てたのだろう」と分析した。ソウル大社会学科のキム・ソクホ教授は「想像力や表現の自由も重要だが、『Zeze』は社会が容認できる範囲を越えた側面がある」とコメントした。
COPYRIGHTⓒ 中央日報日本語版  2015年11月10日 11:11
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