漢江の橋の上でコーヒーでもいかが？

歩行環境の良くなかった漢江の橋が市民にとって親しみやすい場所に変わる。橋の上にバス乗り場が設置され、バス乗り場からはエレベーターに乗って漢江の水辺に移動できる。バス乗り場には全面ガラス張りの展望台とカフェを兼ねた建物が設置され、そこでは漢江の流れを見つめながらゆっくりとお茶やコーヒーを楽しめる。ソウル市はこうした内容の漢江（ハンガン）橋梁歩行環境改善事業を１７日、発表した。

事業対象は２６カ所にある漢江の橋のうち、交通量が比較的少ない漢江・銅雀（ドンジャク）・楊花（ヤンファ）・蚕室（チャムシル）・漢南（ハンナム）・広津（クァンジン）など７カ所。これらの橋に３２６億ウォン（約３７億円）を投入し、歩行者の安全性と便利度を高めるための工事を今月中に開始、１２月に完成する予定だ。特に広津橋は早ければ再来年にも自動車が通らない歩行専用橋にリニューアルされる。

◇バス乗り場に青空カフェまで＝銅雀・楊花・蚕室・漢江・漢南大橋の上にバス乗り場ができる。バス乗り場ができる位置は橋の南・北端のどちらかで、漢江市民公園が造成されている側に建設される。漢江大橋だけが北端で、残りはすべて橋の南端に建設される。

バス乗り場には２５席規模の展望台型カフェが設置される。展望台は全面をガラスで覆い、展望台の内側から周りの風景を広々と見渡せるよう建設される。カフェの中には川辺に移動できるエレベーターを設置する。エレベーターに乗りながら漢江の風景を楽しむことができるよう透明な素材を使う。特に楊花大橋には垂直ではなく傾めに動くエレベーターを設置する。

バス乗り場とカフェの床には主に木を使用し、リラックスできるムードを作り出す。ただ、漢江大橋にはプラスチックとガラス繊維を混ぜた複合素材を使用し、心地よいムードを演出する。バス乗り場とカフェを作っても橋の車線は減らさない。橋の横に別途の橋脚を設置し、この上にバス乗り場とカフェ空間をつくって橋につなげる。橋には南から北、北から南の各方向にバス停が設置されるが、漢南大橋は江北（カンブック）方向にのみ設置される。

◇歩道も拡張＝麻浦大橋は人や自転車が安全に渡れるよう歩道の幅を現在の２メートルから４メートルに拡張する。１０車線ある現在の車線の幅を３．５メートルから３．２５メートルに縮小し、歩道空間を確保する。また橋の南北端に漢江公園へとつながるスロープを４本設置する。橋の中間には景観を眺めながら休める休憩所を増設する。漢江大橋も車線の幅を調整し、歩道の幅を現在の２．５メートルから５メートルに拡張する。